http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20071124-287240.html
ヴァーミリアンがレコードV/JCダート
ヴァーミリアンでJCダートを制し声援に応える武豊騎手(
単勝1番人気のヴァーミリアンが鮮やかな差し切り勝ちを決めた。スタート後は激しい先行争い。これを見ながら道中は中団を追走すると、先に抜け出したフィールドルージュを直線で一気にとらえた。勝ち時計2分6秒7はレコード。
武豊騎手は60回目のG1勝利、重賞250勝目という記録ずくめのレースとなり「大きなポイントであるスタートが良かったし、1角もうまくさばけた。すべてうまくいった」と手放しで喜んだ。2着はフィールドルージュ、3着はサンライズバッカスで、5着までを日本馬が独占した。
馬連(7)(11)は1350円、馬単(7)(11)は1800円、3連複(1)(7)(11)は4400円、3連単(7)(11)(1)は1万6310円。
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20071125-287458.html
ヴァーミリアン世界へ続くV/JCダート
直線抜け出したヴァーミリアン(中央)がジャパンCダートを制した
<ジャパンCダート>◇24日=東京◇G1◇ダート2100メートル◇3歳上◇出走16頭
ヴァーミリアン(牡5、栗東・石坂)が単勝1番人気に応え、2分6秒7と05年カネヒキリの記録を1秒3更新するレコードタイムで中央G1初勝利を飾った。武豊騎手(38)は節目のG1通算60勝、重賞250勝をマークし、メイショウサムソンで挑む25日のジャパンCへ向けはずみをつけた。2着にはフィールドルージュ、3着にはサンライズバッカスが入った。
各馬がスパートを始めた4コーナー。ヴァーミリアンが馬群の外をなめるように上がってくる。ペースアップしている一団を内に見ながら馬なりのまま。一気に先頭に並びかけ、あとは仕掛けるタイミングを待つだけだった。内から抜け出したフィールドルージュに狙いを定めると、武豊騎手の左ムチがしなる。すかさずゴーサインに反応した王者は、1馬身1/4差をつけてゴールへ飛び込んだ。
悲願の中央G1タイトルをヴァーミリアンにもたらした瞬間、武は右手に持ったムチを振り下ろして歓喜を表現。JBCクラシックに続く完勝で、名実ともにダート界の頂点を極めた。「いいスタートを切れた。いつもより後ろだったけど、いい位置に付けられた。指示通り動いてくれたし、本当に乗りやすい馬」。武は最大限の賛辞でパートナーをたたえた。
2歳時には、ラジオたんぱ杯(現ラジオNIKKEI杯)2歳Sを勝った素質馬。クラシックでの活躍を期待されたが、皐月賞戦線から神戸新聞杯までの4戦すべて2ケタ着順に大敗した。石坂正師(56)は「当時は敗因がつかめなかったが、今にして思えば心身の成長が足りなかったのかもしれない」と振り返る。ダートに主戦場を移してから復活したが、距離適性から地方交流戦が大半。06年東海Sでは心房細動で13着に大敗するなど、全幅の信頼は置けなかった。
転機になったのは、今年3月のドバイ遠征。ドバイWCで勝ち馬インヴァソールから2秒4差の4着と完敗したが、最後まであきらめずに走り切った。この経験によってメンタル面が強化。それに伴い、フィジカル面も目に見えて上向いてきた。「ようやく体調が良くなって、力を出せた。管理する厩舎スタッフは大変なはずだけど、騎手は乗りやすい」。会心の騎乗を果たした武は、陣営の苦労が報われ感無量だった。
今後の目標は、もちろん来年3月のドバイWCだ。トレーナーは「まだ成長できる。今年の春は及ばなかったが、頂点に立ったからには夢を見たい」と、より高みを目指すことを決意。完全に本格化した今なら、もう1つ、高い壁を越えられる。【高橋悟史】
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20071125-287459.html
ルージュ2着「最高の走り」/JCダート
昨年3着だったフィールドルージュは、1つ着順を上げて2着に入った。直線インコースを突いて抜け出し、あと1歩のところまでいったが、残り200メートルで勝ち馬に外からかわされた。横山典騎手は「よく走ったよ。最高の走りができて負けたのだから仕方ない」とサバサバした表情を見せた。力を付けていることは間違いない。
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20071124-287042.html
ジャパンCダートで中央G1初制覇を狙うヴァーミリアン
<岡山俊明の本日快晴:東京11R>
ひと回り大きくなったヴァーミリアンに注目! 外国馬3頭を迎えてのジャパンCダートで「本日快晴」の岡山俊明は今春のドバイでさらなる成長を遂げた◎の中央G1初制覇に期待する。新味を出して圧勝した前走JBCクラシックを見ても能力上位は明らか。昨年4着の雪辱を果たすチャンスは十分とみた。<
この春に現地で目撃したドバイWCは、勝ったインヴァソール以上にヴァーミリアンの頑張りに感銘を受けた。世界のトップを相手に堂々と勝ちにいく競馬。最強馬に早めに来られて直線ズブズブになってもおかしくない展開だったが、最後まで力を振り絞って賞金圏内の4着に踏みとどまった。馬も歯を食いしばるのだ。石坂師は「レースから上がってきても、なかなか息が入らないほどきつかった。最初から最後まで緩みのない競馬を、あきらめずに走り切った。大した馬だと思うよ」と感心する。異国での厳しい経験が一段と馬を成長させた。迷わず本命にする。
トレーナーは十分な休養を取らせた後、余分な競馬を使わずに11・24に照準を合わせてきた。秋初戦に選んだJBCクラシックはフリオーソ、サンライズバッカス、ブルーコンコルド相手に4馬身差の圧勝。今までは早めに先頭に立って押し切る戦法が多かったが、馬群を割って抜け出してきた。レースに幅が出たのは大きい。「勝ち負けとは思っていたが、思っていた以上に強かった」。ここ7戦、適性のあるダートの2000メートル以上しか走っていない。陣営は徹底して得意の距離にこだわった。長距離のリズムに慣れている意味で、マイルを使ってきた組よりアドバンテージがある。
4着に終わった昨年とは臨戦過程に雲泥の差がある。東海S13着から立て直して休み明け初戦だったが、今年は久々をたたいて2戦目。アグネスワールドで英G1を取っている久保助手は「去年を1とすれば今年は10。いいころの雰囲気に戻って、走りたくて仕方ない感じ。負けられない」と出来に太鼓判を押す。
8冠兄妹のダイワメジャー&ダイワスカーレットとは同じ一族。優秀な母系が、ダートで負けなかった父エルコンドルパサーの資質を存分に生かしている。ダート6勝の合計着差は25馬身に達する。リーディングを奪還して勢いを取り戻した武豊騎手は、浦和記念(シーキングザダイヤ)と京阪杯(サンアディユ)で重賞連勝中。逆らわない方がいい。
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