IGFの“燃える闘魂”アントニオ猪木代表が話題のあの人に進言だ。24日に東京・大井競馬場で開催された「帝王賞」の表彰式に登場。総裁発言で注目を浴びる東国原宮崎県知事に闘魂エールを送った。
地方競馬の重賞レース「帝王賞」のプレゼンターを務めるため、大井競馬場を訪れた猪木。レース前にはファンイベントにも参加し「たいてい難しい名前の馬はこない」「(1)、(2)、(3)番~、元気があれば競馬も勝てる」などと、マット界の帝王として帝王賞の予想をしてみせたが、運がないのか1着は4番のヴァーミリアンでさっぱりだった。
競馬の予想ではズバリ的中とはならなかったが、この日は政界の話題にズバリ切り込んでみせた。猪木は「元気があれば競馬も勝てる、元気があれば借金だって相殺できる」と切り出し「いま話題の知事じゃないけど、元気があれば総裁だってできるんだよ。ムッフッフ」と意味深発言。
自民党からの次期衆院選の出馬要請に対して総裁候補のポストを要求した東国原知事に不敵なエールを送り「いま日本は元気がない。日本は何か脱皮した方が良い」と助言していた。
<帝王賞>◇24日=大井◇G1◇ダート2000メートル◇4歳上◇出走13頭
単勝1・6倍と断然の1番人気に支持されたヴァーミリアン(牡7、栗東・石坂)が直線で楽々と抜け出し快勝。王者が復活ののろしを上げた。この勝利でシンボリルドルフ、ディープインパクトなどと並ぶG1最多7勝となった。勝ちタイムは2分3秒6。2着にはフリオーソ、3着にはボンネビルレコードが入った。
ヴァーミリアンが王者復活を告げた。押さえきれない手応えで4コーナーを回る。直線入り口で武豊騎手が軽く手綱を押すと、一気にフリオーソを突き離す。最後は手綱を押さえる余裕のレースぶりで2着に3馬身差の圧勝。7つ目のG1タイトルをもぎ取った。武は「完全復活してほしいと思っていたし、最高の状態だった。軽くゴーサインを出してすぐに反応してくれたし、直線は大丈夫だと思っていた。7歳でも衰えはない」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。
昨年秋はJCダート3着、東京大賞典2着と勝ち切れなかった。フェブラリーSではいきのいい4歳馬のスピードの前に屈した。年齢的な衰えもささやかれたが、石坂師は「ヴァーミリアンの力はこんなものじゃない」と思っていた。暑さに強いタイプではなく、夏場は休養にあててきた。帝王賞に使ったのは「この馬の力をあらためて示すため」(石坂師)だった。
この後は宮城・山元トレセンに放牧に出し、秋は11月3日名古屋のJBCクラシック(統一G1、ダート1900メートル)から12月6日阪神のJCダート(G1、ダート1800メートル)→12月29日大井の東京大賞典(統一G1、ダート2000メートル)の路線へ行く。G1・8勝目の新記録へ向けて王者が再び歩みはじめた。【高橋悟史】
[2009年6月25日8時38分 紙面から]
<帝王賞>◇24日=大井◇G1◇ダート2000メートル◇出走13頭
単勝1番人気ヴァーミリアン(牡7、栗東・石坂)が貫禄の圧勝劇でG1・7冠を達成した。レースはアジュディミツオーが逃げ、フリオーソのあと3番手の好位置に着けたヴァーミリアンが、3コーナーから上位に進出、4コーナーで先頭のフリオーソに並びかけた。直線は2頭のマッチレースとなったが、最後は武豊騎乗ヴァーミリアンが、粘る戸崎圭太騎乗のフリオーソに競り勝ち3馬身差で快勝した。3着はボンネビルレコード。
払戻金は馬連(3)(4)は210円、馬単(4)(3)は310円、3連複(3)(4)(5)は510円、3連単は(4)(3)(5)は1080円。
(注=成績、払戻金は必ず主催者発行のものと照合してください)
[2009年6月24日21時6分]
「帝王賞・交流G1」(24日、大井11R)
ついに名馬に並んだ。3番手の絶好位につけた武豊騎乗の1番人気ヴァーミリアンが、2分3秒6のタイムで圧勝。直線では追いすがる昨年の覇者フリオーソを子ども扱いにした。通算7度目のG1制覇は、ディープインパクト、シンボリルドルフなどと並び国内最多タイで7頭目の快挙。2着は2番人気のフリオーソ、3着にはボンネビルレコードが入った。
◇ ◇
これが本物のヴァーミリアンだ。最後の直線、必死に粘り込みを図るフリオーソを外から捕らえにかかる。武豊が左ステッキを1発放ちゴーサインを送ると、瞬時に反応して突き放した。あとは栄光のゴールへまっしぐらだ。全く危なげのない3馬身差の完勝劇。昨年11月のJBCクラシック以来となる勝利は、幾多の名馬と肩を並べるG1・7勝目。ここ3戦、白星から遠ざかっていただけに「ヴァーミリアンはこんなものじゃない。それを証明できて良かった」と、石坂師のコメントにも力が入っていた。
フェブラリーSで6着に敗れ、リフレッシュ休養に入った。7歳になり年齢面での衰えを指摘する声もあったが、陣営は必ず立て直せると信じていた。4カ月ぶりの実戦でも仕上がりはパーフェクト。「雰囲気は最高に良かった。いいポジションが取れたし、3コーナーからの手応えは抜群。完全復活ですね」とユタカも満足そうな表情でレースを振り返った。
今後は宮城県の山元トレセンへ放牧に出され、休養に充てる予定。秋はJBCクラシック(11月3日・名古屋)から始動、JCダート-東京大賞典と砂のG1ロードを歩むプランが有力だ。「スタートも上手になっているし、衰えは全くない」。トレーナーは、史上初となる8つ目のG1タイトル獲得へ確かな手応えをつかんでいる。
「帝王賞・交流G1」(24日、大井11R)
完敗だった。史上初の帝王賞連覇を狙った2番人気のフリオーソだったが、またしても、その前にヴァーミリアンが壁となって立ちはだかった。
僚馬アジュディミツオーが逃げ、2番手につける予想通りの流れ。しかし、その直後には早くもヴァーミリアンの姿。3角過ぎで2頭並んで逃げ馬をかわしたが、直線は懸命に抵抗するフリオーソに対して、相手は馬なりのまま。「折り合いはついていたし、いい感じで行けたけど。強い馬ですね」と戸崎圭は目を丸くするしかなかった。
川島行師も勝ち馬をたたえるしかない。「強いな。追ってからの反応が違うもん。ピュッと行かれちゃったよ。参った」とお手上げ。それでも「いつか逆転できるように頑張りたい」と、戸崎圭はリベンジを誓った。
ヴァーミリアン復活V 第32回帝王賞(24日・大井)
2009年6月25日 紙面から
「第32回帝王賞」(Jpn1・24日・大井競馬場・ダート2000メートル)は、JRAから参戦した1番人気ヴァーミリアンが、最後の直線で豪快に抜け出し2分03秒6で完勝。07年から3年連続のG1優勝で、史上7頭目となるG1最多タイの7勝目をマークした。武豊騎手(40)は、05年のタイムパラドックスに続きこのレース2勝目。石坂正調教師(58)は初優勝だった。3馬身差の2着に2番人気フリオーソ、3着は4番人気のボンネビルレコード。
【帝王賞】ヴァーミリアン7冠!日本最多タイ
第32回帝王賞(24日、大井11R、指定交流、GI、サラ4歳以上、選定馬、定量、ダ右2000メートル、1着賞金7000万円)武豊騎乗のヴァーミリアンが、単勝160円の断然人気に応えて3馬身差の圧勝。日本最多タイとなるGI7勝目を挙げた。タイム2分3秒6(不良)。今後は放牧に出て、秋からのダートGI戦線で史上初のGI8勝目に挑む。2着に2番人気フリオーソ、3着に4番人気ボンネビルレコードが入り、3連単1080円の堅い決着となった。
4カ月ぶりの実戦も、暑い夏場の不安も軽~く吹き飛ばした。ヴァーミリアンが3馬身差の完勝で日本で史上7頭目となるGI最多タイの7勝目を挙げ、健在ぶりをアピール。鞍上の武豊騎手は笑顔でファンに完全復活を報告した。
「返し馬の走りは軽かったし、雰囲気は最高だった。久しぶりにヴァーミリアンらしい走りができましたね」
道中は2番人気のフリオーソを前に見る絶好の3番手を追走した。勝負が動いた3コーナー。フリオーソが果敢に先頭を奪い、レースを支配しようとしたのを見て、ヴァーミリアンも外を回りながら楽々と続く。4コーナーでの手応えの差は歴然。ヴァーミリアンが襲いかかる波の如く、馬なりのままライバルを飲み込んだ。
「昨年の暮れも頑張っていたけど、きょうは全然違ったね。7歳でも元気一杯。これからもますます期待できますよ」。ウオッカが回避したため週末の宝塚記念はスマートギアに騎乗することになったが、単勝160円と圧倒的支持を受けた帝王賞はきっちりV。ユタカの頬は緩みっぱなしだ。
管理する石坂正調教師も「勝てない時期はあったが、あんなものじゃないと思っていた。GI7勝目ということは忘れていたが、よく頑張ってくれている」と本来の姿を取り戻した愛馬に労いの言葉をかける。
この後は宮城・山元トレセンに放牧に出て、秋は過去2年と同じくJBCクラシック(11月3日、名古屋、交流GI、ダ1900メートル)からJCダート(12月6日、阪神、GI、ダ1800メートル)、東京大賞典(12月29日、大井、交流GI、ダ2000メートル)のダートの王道を歩む。4歳勢の勢いが強いが、まだ主役を譲るわけにはいかない。まずは未踏のGI8勝目へ。7歳馬ヴァーミリアンの進撃はまだ続く。(板津雄志)
【帝王賞】ヴァーミリアンが最多タイのGI7勝!
上半期のダート最強馬決定戦「第32回帝王賞」(交流GI、ダ2000メートル)が24日、大井競馬場で行われ、武豊騎乗の1番人気ヴァーミリアン(栗東・石坂正厩舎、牡7歳)が優勝。国内最多タイ記録となるGI7勝目を挙げた。
3馬身差の2着には2番人気フリオーソ(船橋・川島正厩舎、牡5歳)、5馬身差3着には4番人気のボンネビルレコード(美浦・堀井厩舎、牡7歳)が入った。勝ちタイムは2分3秒6(不良)。
レースはアジュディミツオーが先手を取り、フリオーソが2番手、さらにヴァーミリアンがその外につけた。向正面で早くもこの2頭が逃げるアジュディミツオーを競り落とし、4角でヴァーミリアンが楽な手応えで先頭に立ち、直線に入って追いすがるフリオーソを競り落とした。
ヴァーミリアンは、父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ、母の父サンデーサイレンスという血統で、栗東・石坂正厩舎所属の牡7歳。通算成績は26戦13勝(うち地方9戦8勝)で、GIは07年の川崎記念、JBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典、08年のフェブラリーS、JBCクラシックに続き7勝目。鞍上の武豊騎手は05年タイムパラドックスに続き帝王賞2勝目。
3馬身の圧勝!ヴァーミリアン完全復活だ…帝王賞
◆帝王賞(24日) 交流重賞の第32回帝王賞・G1は24日、大井競馬場で13頭(JRA5、地方8)がダート2000メートルを争った。好スタートから3、4番手につけ帝王賞た1番人気のヴァーミリアン(武豊)が直線で抜け出し、G1・7勝目をマーク。ディープインパクト、カネヒキリなど6頭が持つG1最多勝記録に並んだ。2着は、昨年の覇者フリオーソだった。
3コーナー過ぎからのマッチレースにスタンドからどよめきが起こっても、ヴァーミリアンは涼しい顔で走っていた。全くの馬なり。それでいて、自らハミをとって前へ推進していく。4コーナーを回って直線に向くと、昨年の覇者フリオーソが懸命に食い下がるが、手応えの優劣は明らかだった。楽に3馬身。タイ記録となるG1・7勝目のゴールに飛び込んだ。
「すごく状態が良かったし、雰囲気は最高でした。3コーナーでも仕掛けてなく、かかってもいない。自然と先頭に立ったんで、逆らわずに行った。完全復活ですね」武豊は勝って当然という表情で振り返った。
昨秋のJBCクラシックを勝ったあとは、JCダート(3着)、東京大賞典(2着)、フェブラリーS(6着)と勝ち星から遠ざかった。「モヤモヤはありましたよ。あんなもんじゃないと思っていたから」と石坂調教師。この4か月の休養で本来の姿を取り戻し、ひと安心した様子だ。
このあとは、宮城の山元トレセンへ移動し、夏場は休養。まずは、JBCクラシック(11月3日、名古屋)でG1・8勝目を目指す。
◆ヴァーミリアン 牡7歳の黒鹿毛。父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(サンデーサイレンス)。戦績・28戦13勝。G1勝利・07年川崎記念、JBCクラシック、ジャパンCダート、東京大賞典、08年フェブラリーS、JBCクラシック。総収得賞金・9億8060万7000円。生産者・北海道安平町のノーザンファーム。馬主・(有)サンデーレーシング。栗東・石坂正厩舎所属。
6月24日(水)「帝王賞(大井)、ヴァーミリアンが貫禄の勝利」他 [全国競馬ダイアリー]
2009/06/24(水) 22:00
●●帝王賞(大井)、ヴァーミリアン貫禄勝ちでGI(JpnI)7勝目!●●
大井競馬場で行われた上半期の古馬ダート王決定戦・第32回帝王賞(JpnI・2000m・1着賞金7000万円・出走13頭)は、1番人気のヴァーミリアン(武豊騎乗)が2分3秒6のタイムで勝った。
アジュディミツオーが先手を奪い、フリオーソが2番手、ヴァーミリアンとボンネビルレコードが直後でマークして好位を進む展開。3コーナーに入るとフリオーソ、ヴァーミリアンが逃げるアジュディミツオーをかわし、直線入り口では3年前のアジュディミツオー・カネヒキリを彷彿とさせる一騎打ちに。両者が馬体を並べての叩き合いとなったが、残り200mを切ってからヴァーミリアンが力の差を見せ付けるようにフリオーソを引き離しにかかり、そのまま先頭でゴールに飛び込んだ。フリオーソはヴァーミリアンと7度目の直接対決も及ばず3馬身差の2着、さらに5馬身離れた3着が4番人気ボンネビルレコードだった。4着には3番人気アロンダイト、5着にはスターシップが入り、逃げたアジュディミツオーは10着に終わっている。
勝ったヴァーミリアンは父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(その父サンデーサイレンス)という血統の7歳牡馬で、JRA栗東・石坂正調教師の管理馬。昨年はフェブラリーステークス、ドバイ遠征後にJBCクラシックを制したものの、圧倒的人気を集めたジャパンカップダートは3着、東京大賞典は2着に敗戦。今年の初戦・フェブラリーステークスも6着と敗れていたが、初参戦となった帝王賞で見事意地を見せた。通算成績はこれで26戦13勝(うち地方9戦8勝)、GI(JpnI)は7勝目でシンボリルドルフ・テイエムオペラオー・ディープインパクト・ブルーコンコルド・アドマイヤドン・カネヒキリに並ぶ史上最多タイとなった。
<レース後の関係者のコメント>
1着 ヴァーミリアン
(武豊騎手)
「去年の暮れから勝てていなかったので、ここで完全復活して欲しい、という思いで乗りました。今日は状態が最高に良かったですね。ヴァーミリアンらしいレースをしてくれました。今日は他の馬の様子を見ながら、と思っていたのですが、スタートが良かったので他の馬は気にせずマイペースで行けました。7歳とは思えないくらい若く感じますし、今後ますます活躍してくれるでしょう。共に頑張りたいと思います。僕自身としても上半期の交流JpnIをいい形で締めくくれたので大変嬉しいです」
(石坂正調教師)
「去年のジャパンカップダートから、ヴァーミリアンはこんなもんじゃない、と思ってやって来ました。今日はその通り、強いヴァーミリアンをお見せ出来て大変嬉しく思っています。7歳になりましたが、まだまだ衰えは全くありませんよ。歳をとるとともに、スタートが上手になって、今日も上手くスタートを切れて、あの3番手の位置からうまく競馬をして、4コーナーでは武豊騎手も手綱を持ったままでしたから、勝ったなと思ってみていました。おかげ様でGI(JpnI)7勝目になりましたが、まだまだ先も頑張ってくれるでしょう。とりあえず、この後は山元トレセンに出して様子を見て休養に入って、秋はJBCからになると思います」
2着 フリオーソ (戸崎圭太騎手)
「道中いい感じでいけましたが、向こうも強いね。川島調教師の指示通り、逃げたアジュディミツオーの2番手でレースをして、上手く折り合いもつきましたよ。ただ、すぐ外にヴァーミリアンがいて、もう3コーナーから行かざるを得ない状況でした。でも、いつか逆転できるチャンスはあると思っています。またヴァーミリアンと戦いたいですね」
3着 ボンネビルレコード (的場文男騎手)
「最高の展開だったんだけどなぁ…でもあれだけ離されたら、仕方が無いね」
4着 アロンダイト (後藤浩輝騎手)
「イメージ通りの競馬ができて、勝つつもりのレースをしたんですが、3コーナーから一気に離されてしまいました。これで左回りならまた違ったかもしれません。さらに言えば、もっとパサパサのダートの方がこの馬には良いですね」
(取材:小林雅巳)
ヴァーミリアンが「帝王賞(JpnI)」を快勝し前半戦の王者に! レース映像を配信中!
[06月24日20時35分] 【スポーツ】
指定交流「第32回帝王賞(JpnI)」(2000m)は、6月24日、大井競馬場で行われ、JRAのヴァーミリアンが快勝して前半戦を締めくくった。
レースは、予想どおり船橋のアジュディミツオーの逃げで始まり、早めのマイペースで2番手以下を従えて進んだ。船橋のフリオーソが2番手、ヴァーミリアンが3番手、JRAのボンネビルレコードとアロンダイト、大井のバグパイプウィンドが4番手グループにつけた。
レースが動いたのは、3コーナーを過ぎてから。フリオーソとヴァーミリアンが並んでアジュディミツオーをとらえると、そのまま4コーナーに入り、直線は後続馬を引き離してマッチレースとなった。
しかし、直線半ばからヴァーミリアンがフリオーソとの差を広げ、2分3秒6のタイムで優勝した。ヴァーミリアンは、昨年秋の「JBCクラシック(JpnI)」(1870m、園田)以来の勝利。
2着には3馬身差でフリオーソが入り、3着は5馬身差でボンネビルレコード。以下、アロンダイト、JRAのスターシップと続いた。
ヴァーミリアンの武豊騎手は、「久しぶりにヴァーミリアンらしいレースができてよかったです。スタートがよかったので、他馬は気にせずに自分のレースをしました。まだ馬も若いですし、これからも活躍できると思います」と、ヴァーミリアンの復活を喜ぶとともに、今後にも期待をかけた。
古馬のビッグレースは秋まで一休みとなり、有力馬は休養して秋から続くJpnI戦線に向けて英気を養う。
レースの模様は、地方競馬インターネット中継で見ることができる。
24日、大井競馬場で行われた第32回帝王賞(4歳上、交流GI・ダート2000m、1着賞金7000万円)は、武豊騎手騎乗の1番人気(単勝1.6倍)ヴァーミリアン(牡7、栗東・石坂正厩舎)が、好位追走から2番人気フリオーソの追撃を振り切ると、同馬に3馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは2分03秒6(不良)。さらに5馬身差の3着に4番人気ボンネビルレコードが入った。
勝ったヴァーミリアンは、父エルコンドルパサー、母がJRA1勝のスカーレットレディ(その父サンデーサイレンス)という血統。同厩の半兄に05年東海S(GII)など重賞4勝のサカラート(牡9、父アフリート)がいる。
07年1月の川崎記念(交流GI)でGI初制覇を飾ると、同年のJBCクラシック(交流GI、大井)、ジャパンCダート(GI)、東京大賞典(交流GI)も勝ち、JRA賞最優秀ダートホースに輝いた。昨年はフェブラリーS(GI)、JBCクラシック(園田)を制し、ジャパンCダート、東京大賞典ではカネヒキリの3着、2着に敗れている。今年初戦のフェブラリーSは6着で、今回はそれ以来約4か月ぶりの出走だった。今回の勝利でシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、アドマイヤドン、ディープインパクト、ブルーコンコルド、カネヒキリに並びGI・7勝目となっている。通算成績28戦13勝(うち地方9戦8勝、海外2戦0勝、重賞11勝)。
鞍上の武豊騎手は05年(タイムパラドックス)に続くこのレース2勝目。管理する石坂正調教師はこのレース初勝利となった。
【武豊騎手のコメント】
「昨年末も頑張ってはいたが、物足りない成績だった。勝利から遠ざかっていたので、なんとか復活してほしいという気持ちだった。馬の状態も最高によかった。スタートも良く、いいポジションでレースを運ぶことができた。直線の手応えも抜群で、ヴァーミリアンらしいレースができた。完勝です! 7歳になっても衰えはありません。これからますます活躍が期待できます」
【石坂正調教師のコメント】
「勝ちたいと思ってその通りに勝ってくれた。ヴァーミリアンはあんなものじゃないと思っていたし、まだまだ衰えはない。若いころと違いレースがうまくなったし、3コーナー過ぎで勝てると思った。今後、夏は休んで秋に備えたい。ここ2年と同じくJBCからジャパンCダートに向かいます」
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。
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