【帝王賞】ヴァーミリアンの魂が真っ赤に燃えている
<帝王賞>史上最多タイのG1・7勝目を狙うヴァーミリアン
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春の古馬ダート王者を決めるG1「第32回帝王賞」は24日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。4歳トップクラスの参戦はないが、5~8歳世代のG1馬が6頭集結。「復活」がキーワードとなる馬が多い。中でも昨年秋まで国内G1・6連勝で王座を守ってきたヴァーミリアンは、フェブラリーS6着から立て直して初の帝王賞参戦。史上最多タイのG1・7勝目を狙う。
王座転落から半年余り、充電を完了したヴァーミリアンが復権に挑む。
07、08年と世界の舞台「ドバイワールドC」に参戦。その2年間、国内ではダートG1・6連勝という圧倒的な強さで、すでに歴史に名を刻んだ。しかし、昨年11月の園田JBCクラシック制覇後は、復活した同世代カネヒキリに連敗。今年初戦のフェブラリーSでは、勝ったサクセスブロッケンなど3頭の4歳馬を含む5頭の後じんを拝した。
放牧で立て直して戻ってきた舞台はG1・2勝、2着1回の大井2000メートル。今年のG1勝ち馬は休養や故障で不在。前3走で先着を許した馬もいないここでは主役は譲れない。「放牧から帰厩したときはかなり体が増えていたけど、追うごとにだいぶ絞れてきた。ちょうどいい体つきで出せると思う。うまくリフレッシュできたね。乗っていても凄くいい感じ」と古川助手は好感触を口にした。
昨年の東京大賞典は敗れたとはいえ、カネヒキリと史上に残る一騎打ちを演じての首差2着。フェブラリーS6着も敗因は明確だ。同助手も「去年のフェブラリーSは能力の絶対値で勝てたが、本質的にはマイルのスペシャリストじゃない。今年は距離適性の差もあったんじゃないかな。(やや重で)時計が速くなったから余計にね。残念だけど、あれはやむを得ない結果。今回は言い訳できない距離」と期待を寄せた。
ドバイに遠征した過去2年は、この時期を休養に充てていたが、昨、一昨年の休み明け初戦は、ともにG1を快勝している。19日の最終追い切りでは栗東坂路でいっぱいに追われて4F52秒6~39秒6。「最後、やめかけたけど、ステッキを入れると辛抱した。久々は感じさせない。力は出せる態勢にある」と久保助手。
G1・7勝はシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、アドマイヤドン、ブルーコンコルド、ディープインパクト、カネヒキリの6頭。ヴァーミリアンが国内最多記録に名を連ねる。
《本紙の狙い》ヴァーミリアンが王者の座に返り咲く。交流重賞はGI4勝を含む【7・1・0・0】で、敗れた1戦もカネヒキリとクビ差。スタミナを問われる舞台では、ほぼパーフェクトの戦績を残している。やや忙しいマイルで、時計勝負になったフェブラリーSは当然度外視してよく、休み明けもJBCクラシックを2年連続7カ月ぶりで勝利したことから不安なし。顔ぶれにも恵まれたとなれば、国内最多タイとなる7個目のGI奪取が濃厚だ。 一昨年優勝、昨年2着のボンネビルレコードが相手筆頭で、地方の雄フリオーソが3番手。
無事にがんばってほしい。
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