ジェンティルドンナ牡馬一蹴!桜に名乗り…シンザン記念
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20120108-OHT1T00151.htm
牡馬相手のシンザン記念を制したジェンティルドンナ(左)。桜花賞候補の誕生だ
◆第46回シンザン記念・G3(8日・芝1600メートル、京都競馬場、良) ディープインパクトを父に持つ牝馬ジェンティルドンナ(ルメール)が、好位から抜け出して1馬身1/4差で快勝。未勝利戦、重賞と連勝を決め、桜花賞の有力候補に躍り出た。2着は関東馬のマイネルアトラクト。1番人気のトウケイヘイローは、4着に敗れた。
冬の冷気が包む京都の直線に、“桜候補”が誕生した。ジェンティルドンナが、シャープな末脚で牡馬を一蹴。99年フサイチエアデール以来、13年ぶりの牝馬Vを果たした。
センスの高さを見せつけた。スタート直後は少し力んだが、鞍上になだめられると、すぐに落ち着きを取り戻して3番手につけた。抜群の手応えで迎えた直線。プレミアムブルーとシゲルアセロラの間を割って難なく抜け出し、その差を1馬身1/4に広げて真っ先にゴールを駆け抜けた。
「行きたがるところはあったけど、馬の後ろに入れたら落ち着いて走ってくれた。直線で前が開いた時によく伸びてくれたし、素晴らしい脚。クラシックに向けて可能性は高い」とルメールは今後の活躍に太鼓判を押した。
昨年、全姉のドナウブルーが2戦2勝でこのレースに出走。1番人気に推されたが、5着に敗れた。そして、激しい気性がネックとなり、G1への出走もかなわなかった。「能力は五分だが、気性的には、妹の方が今の時点では大人。なかなか思った通りにいかないものだが、あっさりやってくれた。ちょっとうれしいね」。1年前のリベンジを遂げ、石坂調教師は素直に喜びを表した。
今後は放牧を挟み、ひと叩きして桜花賞(4月8日、阪神)へ向かう。「道中でかかったところだけが課題だが、まあ大丈夫だろう。クラシックに出すだけじゃなく、結果を出さないとね」とトレーナー。春へ向けて確かな手応えをつかんだ様子だった。
◆ジェンティルドンナ 牝3歳の鹿毛。父ディープインパクト、母ドナブリーニ(父ベルトリーニ)。戦績3戦2勝。総収得賞金4540万2000円。重賞初制覇。生産者・北海道安平町のノーザンファーム。馬主・(有)サンデーレーシング。栗東・石坂正厩舎所属。
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