http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080327-340641.html
ヴァーミリアン武「速っ!」/ドバイWC
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武豊騎手に追い切られたヴァーミリアン(撮影・高橋悟史)
【ドバイ(UAE)26日=高橋悟史】ドバイワールドC(国際G1、ダート2000メートル、29日=ナドアルシバ)に挑むヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が最終追い切りを行った。武豊騎手(39)を背に単走で長めから追われ、ラスト11秒8の好時計とともに抜群の動きを披露。万全の出来をアピールした。
世界の頂点へ向け、ヴァーミリアンが風を切り裂いた。武豊を背に、長めから追われる。トップを狙うために、最後まで攻めの内容を貫いた。残り300メートルで肩ムチを受け、ラスト100メートルは手綱をしごかれた。蹄(てい)音で空気が震えるほどの迫力ある走り。時計も8ハロン99秒3、6ハロン71秒2、ラスト1ハロン11秒8と、パーフェクトだった。
それを確認した武は「速!」と声を上げた。「ビシッとやってくれ、という指示。予定よりも速かった。無理して出しているわけじゃないし、問題ない。少し落ち着きすぎかと思ったけど、大丈夫でしょう。いい動きだった」。上々の感触を得て、笑みがあふれた。石坂師も「去年は最後に頭を上げたが、今年は良かった。この動きなら、心配ない」と手応えを感じた。
武に、挑戦者の気持ちはない。「万全で来られたと思う。馬の力さえ出せれば大丈夫。力が下というわけじゃないんだから」。輸送や環境に適応し、異国の地で普段の力を出し切ることは難しいが、それさえ乗り越えれば太刀打ちできる。カーリン、ジャリルなどの強敵が、今年も立ちはだかる。それでも今のヴァーミリアンなら、世界を驚かすことができる。
[2008年3月27日8時41分 紙面から]
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200803/ke2008032710.html
【ドバイWCデー】ヴァーミリアン驚速7ハロン84秒1
武豊騎手を背に超破格の7ハロン84秒1をマークしたヴァーミリアン。昨年の雪辱とともに世界の頂点が見えてきた(撮影・下村静史)
砂漠の中にあるコースの向こうでは超高層ビルが建設ラッシュ(AP)
【UAEドバイ26日=下村静史】29日(日本時間同日深夜)のドバイワールドCに挑むヴァーミリアン(栗・石坂、牡6)が、ナドアルシバのダートで武豊騎手=写真=を背に追われ7ハロン84秒1の猛タイムをマークした。
なお各競走の枠順発表が26日夕にドバイ市内のホテルで行われ、ヴァーミリアンは7番枠、アドマイヤオーラは5番枠、DFのもう1頭ウオッカは12番枠に決まった。
ドバイワールドCデー 出走予定馬
◇
石垣島とほぼ同じ緯度にある、砂漠とビルが混在するアラビア半島の大都市・ドバイの3月は、夜明けとともに気温が上昇し、早朝でも25度を超える。加えて、湿気が多い上に砂漠の照り返しがきつく、体感温度はさらに高くなり、朝から半袖でも暑いほどだ。
そんな熱気を上回るような猛烈なデモンストレーションを、ヴァーミリアンがダートコースで敢行した。向こう正面から軽快にスピードに乗り、直線で武豊騎手のGOサインが出ると加速。勢いに乗ったままフィニッシュを決めた。7ハロン84秒1-71秒2-59秒2-48秒5-35秒8-11秒8(G前追う)。昨年の追い切り(6ハロン73秒8)も速かったが、それを大きく上回る破格のタイムだ。
「そんなに速かったの?」。タイムを聞いたユタカが目を丸くした。それでも穏やかな表情は崩れない。「調教師からハードに追ってくれと言われていたので、そのように。思ったよりも速くなったけど無理したわけではないから。それに(時計の出やすい)競馬場だったからだと思う。いい状態だし、むしろ落ち着き過ぎているような感じもするくらい」。環境の変化に動じないパートナーを頼もしく思う。
「去年の追い切りよりも数段いい。このまま行けば活躍できる」と石坂調教師も目を細めた。昨年のドバイワールドC4着以降、国内GIを4連勝中(JBCクラシック→JCダート→東京大賞典→フェブラリーS)。「4連勝は凄く難しいこと。昨年の経験を糧に力をつけてくれました。今が充実期。(昨年終わった時には)もうこれないかと思ったが、またこの時期にこれてよかった。去年より走れる」。石坂師の思いが、ドバイの熱気を吹き飛ばす。
「昨年(ルメールが騎乗)との比較はできないが、日本を代表する馬ですからね。力を出せればいいレースができると思う」とユタカ。世界の頂点は見えてきた。今年こそ自身が騎乗して2着だった01年トゥザヴィクトリーを超えて、日本馬初のVを-。ユタカ&ヴァーミリアンが突き進む。
★ラッキー7石坂師「本当にいい枠」
日本の悲願がかかるヴァーミリアンは、最高ともいえる7番枠に決まった。抽選を行ったのは石坂正調教師。壇上で、一番最初に、抽選機となる水晶の玉にパッと手を触れると、“7”が映し出された。
「内すぎず、外すぎずに、本当にいい枠じゃないでしょうか。日本で競馬をする時は(他馬と)力が違っているので、何の不利も受けない大外がいいんだけど、今回のメンバーは強いから、そんなことはいってられないからね」と、笑顔満開だった。ラッキー“7”となりそうだ。
なお最強の敵となる米国のブリーダーズCクラシック馬カーリン(S・アスムッセン、牡4)は12番枠になった。
http://www.daily.co.jp/horse/2008/03/27/0000892349.shtml
ヴァーミリアン 勢いそのままに調整順調
「ドバイWC諸競走」(29日、UAEナドアルシバ)
ドバイワールドCに挑むヴァーミリアンは武豊を背にナドアルシバのダートを単走。石坂師からの指示は「ハードに追ってくれ」。2度目の遠征で異国の環境にもスムーズに対応、体調がいいからこそだろう。G1レース4連勝中の勢いそのままに、さっそうと駆け抜けた。「思ったよりも速くなったが、無理をしたわけではない。状態はすごくいい」とユタカ。石坂師も「昨年(4着)よりも動きはいいね。このままいってくれれば」と力が入っていた。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/03/27/09.html
ヴァーミリアンに武豊「速っ!!」
武豊を背にヴァーミリアンはラスト11秒8をマーク Photo By スポニチ
ドバイワールドCデー(29日)に向け、日本馬3頭が26日(日本時間同日午後)、ナドアルシバ競馬場で最終追いを行った。ドバイワールドC出走のヴァーミリアン(牡6=石坂)は武豊騎手(39)を背にハード追いを消化。昨年4着の雪辱を期す。枠は7番に決まった。デューティフリーのウオッカは12番、アドマイヤオーラは5番、UAEダービー出走のイイデケンシンは12番。 力強い手綱さばきに昨年4着の雪辱への思いが込められていた。ナドアルシバのダートコース。本番と同じ舞台で武豊が乗ったヴァーミリアンが好ラップを刻んでいく。ゴールが近づき鞍上が手綱をしごく。ラスト1F11秒8でゴールを駆け抜けた。 8F99秒3、5Fから59秒2~47秒3~35秒1~11秒8の快時計。数字を見た武豊も「速っ!!」と驚いた。インのラチ沿いを走っていたとはいえ出色のタイムだ。「ハードにやってくれとの指示だったのでビシッと追った。速いといっても無理して出した時計ではないからね。いい動きだった」と満足げだ。海外でも輝かしい実績を誇る武豊もドバイワールドCは01年トゥザヴィクトリーの2着が最高。「日本を代表して胸を張って出られる馬。レース自体は日本と大きく変わらないし、この馬の力を出せればそん色はない。あとは自分の力を出すだけ」と世界最高峰の一戦へ力を込めた。石坂師も「昨年出走前の追い切りより数段いい。移動した当初は輸送熱も出たが今はいつも通りの状態。昨年の経験が生きているし、いい結果を期待している」と語った。 【ドバイミーティング特集】
[ 2008年03月27日付 紙面記事 ]
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=27150&category=C
ドバイワールドC、ヴァーミリアンは7番枠 現地時間29日にドバイ・ナドアルシバ競馬場で行われるドバイワールドC(北半球産4歳上・南半球産3歳上、首G1・ダート2000m、1着賞金360万米ドル)の枠順が確定した。 07年米年度代表馬に輝いたBCクラシック(米G1)の勝ち馬カーリンは12番枠、昨年のUAEダービー(首G2)を9馬身半差で圧勝したアジアティックボーイは9番枠、日本馬初となるドバイWC制覇を目指すヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂正厩舎)は7番枠にそれぞれ入った。発走は21時30分(日本時間30日2時30分)。枠順は以下の通り。※左からゲート番、馬名、( )内は性齢、調教国・騎手01 スワイイード Sway Yed(牡7、沙・O.ペリエ)02 ウェルアームド Well Armed(セン5、米・A.グライダー)03 ハッピーボーイ Happy Boy(牡4、首・K.マカヴォイ)04 コキャブ Kocab(牡6、仏・S.パスキエ)05 グレートハンター Great Hunter(牡4、米・G.ゴメス)06 プレミアムタップ Premium Tap(牡6、沙・S.マドリッド)07 ヴァーミリアン(牡6、日・武豊)08 ジャリル Jalil(牡4、首・L.デットーリ)09 アジアティックボーイ Asiatic Boy(牡4、南ア・J.ムルタ)10 ラッキーファインド Lucky Find(セン4、南ア・K.シーア)11 グロリアデカンペオン Gloria de Campeao(牡4、仏・C.ルメール)12 カーリン Curlin(牡4、米・R.アルバラード)13 エーピーアロー A.P.Arrow(牡6、米・R.ドミンゲス)※南ア=南アフリカ、首=アラブ首長国連邦、沙=サウジアラビア※馬齢は主催者発表(南半球齢で表記)を記載 【石坂正調教師のコメント】「(7番枠を引いて)内過ぎず外過ぎず、ちょうど良い枠だと思う。プレミアムタップ(6番枠)が先にゲートへ入るのも良いだろう」
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=27144&category=C
ヴァーミリアン、臨戦態勢整う ドバイワールドCデー当該週にあたる現地時間26日(水)、出走各馬の本追い切りが行われた。 世界最高峰の舞台・ドバイワールドC(首G1)に臨むヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂正厩舎)は、追い切りでは2歳時以来となる武豊騎手を背に、ダートコースで追い切り。単走で追われ、47.4-35.3-11.7の好時計を叩き出した。この時計には、武騎手自身ややビックリしたようだが、「先生からは、ハードにと言われていた。思ったより速いが、無理に追って出た時計ではない。(実際にレースで使う)競馬場で走りましたからね」と心配はしていない様子だ。 また、馬の様子に関しては「状態はいいですよ。むしろ落ち着き過ぎに見えるほど。日本代表として、胸を張って出られますね。力を出せたらいいレースができると思います」とレースに向けての抱負を語った。 石坂調教師は「昨日より動いているし、数段いい」とコメント。昨年は「ドバイに出られるか」という状態での、完全な挑戦者の立場での出走だったが、あの遠征以来、馬は精神的にも成長している。 「あれが、日本でのその後の結果に繋がっている。馬がパワーアップした。4連勝は簡単なことではないが、それを軽くクリアしたように見せたのは強くなったということ」とし、「今ならもっと強いし、もっと走れる。充実もしているし、調子もいい。力が発揮できればと期待している。応援してくれているファンの期待にも応えたい」と、再び踏んだドバイの地で、決戦へ気持ちを語った。明日は角馬場で運動の予定している。 また、昨日追い切りを行ったウオッカは、本日厩舎周りの運動のみ。金曜に最終追い切りを行い、本番に臨む予定だ。ドバイWCの抱負を語る武豊騎手
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