2010年12月8日水曜日

9勝

ヴァーミリアン引退 G1歴代最多9勝

34戦15勝のヴァーミリアン
34戦15勝のヴァーミリアン

 5日のJCダートで14着に敗れたヴァーミリアン(牡8、栗東・石坂)の引退が決まった。7日、石坂正師(59)が明らかにした。今後は社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬となる。石坂師は「これまで本当によく頑張ってくれた。東京大賞典も考えたが、前走の内容などを見て引退が決まった」と語った。

 長い間ダート界を引っ張ってきた。手にしたG1タイトルは歴代最多の9勝。通算34戦15勝で、総収得賞金は11億円を超えた。中央では07年JCダート、08年フェブラリーSを勝ち、地方では07~09年にJBCクラシック3連覇の偉業を達成。ドバイワールドCにも2度挑戦した。8歳を迎えた今年も1月の川崎記念でレコード勝ちし、4年連続統一G1勝利を手にするなど元気だったが、6月の帝王賞9着、JCダート14着と徐々に衰えを隠せなくなっていた。

 [2010年12月8日8時14分 紙面から]

umajin

2010年12月08日09時57分

“砂の絶対王者”ヴァーミリアンが引退 種牡馬へ

“砂の絶対王者”ヴァーミリアンが引退 種牡馬へ

ラストランとなった12月5日JCダートでは4番人気に推されたが14着。今後は父としての活躍に期待だ。

 07年のJCダート、08年のフェブラリーSなど歴代最多となるGI9勝を挙げたヴァーミリアン(牡8、栗東・石坂)が引退となることが決まった。7日に管理する石坂師が明かしたもの。今後は社台スタリオンステーションにて種牡馬入りする見通し。

 同馬は父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ(その父サンデーサイレンス)という血統。04年10月に新馬戦勝ちでデビューを飾ると同年12月のラジオたんぱ杯2歳S(現・ラジオNIKKEI杯2歳S)を制し、翌年のクラシック戦線の主役候補と目された。しかし芝戦線ではその後結果を出せず、ダートへ路線を転換。初めて挑んだダートの一戦・エニフS(オープン特別)で勝利を収めると、以降GI9勝を含む13勝(JRA、地方)をダート戦で挙げ“砂の絶対王者”として君臨した。

 5日のJCダートへは半年ぶりのレースとして挑んだが14着に敗退。29日の東京大賞典(大井競馬場、GI、ダ2000m)での巻き返しも陣営の視野にあったが「年齢面からくる能力・気力の衰えは否定できません。仮に再度惨敗を喫するようであれば、GIレース9勝を挙げた本馬の輝かしい経歴に傷をつけてしまうことにもなりかねません」(サンデーレーシングのHPより)との判断により引退が決定した。通算成績はJRAで15戦5勝(うち重賞3勝)、海外、地方競馬での成績を含めると34戦15勝(うち重賞13勝)。総収得賞金は11億3285万5千円。

そんなにないで

ヴァーミリアンの一口馬主は2000万円の利益

ギャンブル2010年02月03日 09:00 | フォルダ :

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 とある厩舎の休憩所で見た先月27日の川崎記念。逃げるフリオーソをかわして9個目のGⅠタイトルを獲得したヴァーミリアンの姿に、スタッフが「この馬、一体どんだけ稼ぐんや。俺にも少し回してくれ」と悲痛な叫びを上げた。
 GⅠ勝ちなど遠い昔の出来事でしかないリーディング下位の厩舎だけに、うらやましく思う気持ちは分かる。ちなみに名誉のため名前は伏せるが、調教師はレース中ずっと「ヴァーミリオン、ヴァーミリオン」と名前を間違えていた。こんなことでは今後も厳しいか…。
 今回の勝利でヴァーミリアンの総獲得賞金は11億6860万7500円に達した。クラブ法人サンデーレーシングの所有馬である同馬。デビュー前の募集価格は2400万円の安値だった。それを40口で分担するので、一口馬主は一人当たり(経費などは除くと)60万の価格でこれだけ大金を稼ぐ馬を手に入れたことになる。
「知り合いに聞いた話ではヴァーミリアンの一口を持っている人は、もう2000万以上も稼いでいるらしい」とはヴァーミリアン担当の久保助手。
「この馬が走ったから、弟のキングスエンブレム(募集価格1億円)やソリタリーキング(同1億6000万円)の値段は跳ね上がった。ヴァーミリアンを持っている人間はラッキーやろうな」
 クラブ馬で過去に一番稼いだのはタップダンスシチー(10億8422万1000円)だったが、ヴァーミリアンはこれを超えたばかりか、まだまだ額を上乗せしていきそうだ。
 こんな話を聞くと馬券より一口馬主の方が儲かりそうだが、スプリンターズS勝ち馬スリープレスナイトを持っていた先輩記者によれば「一口馬主はそんなに簡単に儲かるもんじゃない」と。馬券にしても一口馬主にしても、うまい話などそう簡単に落ちてはいないということか…。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

引退や

2010年12月07日

ヴァーミリアン引退

先週末のジャパンカップダート(G1)を14着と大敗し、年末の東京大章典(Jpn1)を目標にするとの師のコメントでした。レース後は馬体の無事を心配していましたが、それらも問題なく次走へ向けてと思っていた矢先に、引退との公式発表がありました。
年齢面からくる衰えに加え、再度惨敗を喫するようであれば、輝かしい経歴に傷をつけてしまう事を考慮して、現役を引退し、社台スタリオンステーションでの種牡馬入りが決定いたしました。当初の関係者の話では、社台スタリオン入りは厳しいとの事だったので、このスタリオン入りは嬉しいニュースになりました。
日本新記録になるG1を9勝を含む、重賞競走を13勝。7年連続重賞競走勝利に獲得賞金11億円オーバーと、二度と出会う事のない名馬に巡り合う事が出来ました。また、ヴァーミリアンのお陰で様々な厩舎関係者、牧場関係者に加え、多くの会員さんと仲良くさせて頂き、金銭面の以上の大きな財産を私に与えてくれました。ヴァーミリアンには、言葉では言い表せない程の感謝の気持ちで一杯です。
次はヴァーミリアンの仔を購入し、大きなレースを勝つ事を目標にしたいです。
皆様の永らくの応援ありがとうございました。そして、石坂先生、久保さんや古川さんの石坂厩舎の皆様のお陰で、ここまでの名馬になりました。本当にありがとうございました。

ヴァーミリアン
父エルコンドルパサー 母スカーレットレディ
2002年4月10日生
栗東・石坂正厩舎
早来・ノーザンファーム生産
通算成績 34戦15勝(15-5-1-13)
内地方13戦10勝(10-2-0-1)
内海外2戦(0-0-0-2)
主な勝鞍:ジャパンカップダート(G1)、フェブラリーステークス(G1)、
2007JBCクラシック(Jpn1)、2008JBCクラシック(Jpn1)、2009JBCクラシック(Jpn1)、
帝王賞(Jpn1)、東京大章典(Jpn1)、2007川崎記念(Jpn1)、2010川崎記念(Jpn1)、
浦和記念(G2)、ダイオライト記念(G2)、名古屋グランプリ(G2)、ラジオたんぱ杯2歳S(G3)

ブログや

http://dory.exblog.jp/11675718/

ネヴァー・セイ・グッバイ
不意にケータイに着信があったのは、正午の数分前だった。
電話の主は関西事務所のK氏。
業務中はさすがに私用電話に出られる環境にないので、スルーしたが、こんな平日、しかもクラブ休業日の連絡はロクなものじゃないだろう。

──馬の話ならヴァーミリアン、あるいはシルヴァーノに関する何かに違いない。

正午を知らせるチャイムと共にコールバックしたが、今度はK氏が出ない。

緊急事態ではないのかな?またカレー屋でも探しているとか?

不安を打ち消すべく、そんな楽天的な想像をして昼食を取ってK氏からの再度の連絡を待った。
30分たっても着信はない。

杞憂だったんだ、と思ったそのとき、再びK氏からの着信。
一応、深呼吸をして、電話を取った。

「ヴァーミリアンの引退が決まりました。社台SSで繋用します。」

「そうか…今までありがとう」、短く謝辞を言って、電話を切った。

もう一回、競馬場で見たかったじゃねーか。
次がラストとばっか思ってたから、まだ労いの言葉も、感謝の言葉も届けてない。
競馬場での勇姿、一昨日もっと焼き付けておけばよかったな…。

やっぱり、いざこの時が来ると、寂しいね。

思い出も、もらったものも大きすぎて、言い尽くせる気がしない。

けど、別れじゃなく、新しい旅立ちだからね。素晴らしい。

これからの戦いの方がもっと厳しいんだぞ。

がんばれよ、ヴァーミリアン。

これからも、応援してる。

【先週の結果】
▼シルヴァーノ 12/3(金)名古屋7R サラC3組(ダ1400)→2着
レースのみネット配信で確認。毎度のコトながら発馬は5分以下ながら、気合付けて好位の競馬。直線で前を行く馬と叩き合いに持ち込み、楽に交わせるかと思ったが存外にも相手がしぶとく、馬体を併せたまま入線。Vを見る限り、体が前に出ていたので、勝ったと思ったが、スローでは首を上げたところがゴールで無念のハナ差負け。うーん、100回見たら70回くらいは勝ってるように見えそう。
この後は、状態次第で怒りの連闘、とのこと。今開催中に決めて欲しいがムリはしないように。

▼オーロマイスター 12/5(日)阪神11R ジャパンカップダート(G1/ダ1800)→11着

パドックでの歩様も伸びやかでスムーズ、程よく絞れて状態面は絶好と思えた。レースも五分のスタートを決め、好位の外を理想よりは前目の追走ながら不利なく直線を迎えた。一瞬伸び掛かるも、残り1Fでパッタリ。結果を見れば、力不足よりも距離が最大の敗因だろう。本質的には短距離よりの本馬ではトップクラスに入るとごまかしが利かない。またもクリールパッションとグロリアスノアに先着できなかった。
この後は一息入れて、次走は年明けの根岸S→フェブラリーSと目指すとのこと。ベスト条件で実力をアピールする結果が欲しい。

▼ヴァーミリアン 12/5(日)阪神11R ジャパンカップダート(G1/ダ1800)→14着

パドックで見せた風格はやはりさすがはチャンピオン、とも見えたが、発するエネルギーにギラリとした滾りや威圧感が薄れていた。そして1年以上前から感じていた衰えは、隠しようのない結果となって噴出してしまった。今回は休み明けということもあり、変わり身を期待して次走を予定していたが、これ以上栄光に傷を付けるような姿を晒すことはできない、という石坂師の決断もあり引退、社台SSで種牡馬入りとなった。

さて、JCDを勝ったのは1番人気トランセンド。昨年9月の本blogのエントリーで、(1年遅れにはなったが)自分が望んでいたとおりの結果になってしまい、驚きと嬉しさとで複雑な気持ち。着差こそわずかだったが、目標にされながら凌ぎきった内容は昨年のエスポワールシチーと同水準のパフォーマンスと評価しても良さそう。フェブラリーSでエスポとの対決は今から楽しみ。ヴァーミリアンとカネヒキリが渡したバトンを受けて、これからのダート界盛り上げて欲しいと思う。(オーロもがんばれ!)

種牡馬や

ヴァーミリアン引退、今後は種牡馬へ

 日本競馬史上最多のG1・9勝を挙げたヴァーミリアン(牡8歳、栗東・石坂)の引退が決定した。7日、所有するサンデーレーシングがホームページ上で発表した。通算成績は34戦15勝(重賞13勝)。

 休み明けだった先週のJCダートで14着に敗れたあと、東京大賞典(29日・大井)の出走も検討されていたが、年齢的な衰えから巻き返せる可能性は低いと判断。今後は種牡馬として北海道・早来の社台スタリオンステーションで第二の人生を送るが、引退式の日程は近日中に発表される。

 石坂師は「引き際は前から考えていたが、走ってくれていたので延び延びになった。厩舎の功労者がいなくなるのは寂しいが、ケガではなく元気な状態で牧場に返せることができたのは本当にうれしい」と感謝の気持ちでいっぱいの様子。弟のキングスエンブレムも管理しているが「子どももぜひ見させてもらいたい」と2世の活躍に思いをはせていた。

引退

2010年12月07日

一つの時代が終わりを…(涙)

ついに、この時が来ましたか…

ヴァーミリアン引退の時が。
名古屋 ヴァーミリアン

ジャパンカップダートのレースを見ると、自分の役割を終えたかのような失速。
馬自身が「ここで、もういいよ。終わりにしよう。」と言っていたように思う。

「完全燃焼」。
カッコいいじゃないの。
力を使わずに去っていく馬たちが多い中、もう、出す力も残らないほど走り続ける事が出来たのだから。

これが、ヴァーミリアンだ。

とにかくお疲れ様。

数々の経験や出会いは、この馬なしには語る事ができない事が多い。

「2歳新馬~今まで」ずっと追いかけてきた。
素顔は競馬場とは少し違った感じだったが(笑)。

これと言って大きなけがをすることもなく現役を全う出来た事は素晴らしい事。

「無事是名馬」

この言葉が似合う馬です。

とにかく、今まで夢を持ち続けさせてくれてありがとう。

夢を持たせてくれた。希望にもなった。
でも、ともに悔しがり、落胆した事も多かった。

その分、勝った時は歓喜した。
世界というものを感じさせてくれた馬でもあった。
ドバイ ヴァーミリアン(JPN)

どんなに、壁に跳ね返させられても馬自身が諦めなかったから、ここまで強い存在になったといえる。
まさに、自分の道を自ら切り開いた。

今度は僕の番だね(笑)。
君に負けないように、君のような存在になれるように頑張るよ。

とにかくたくさんの思い出をくれた馬。

ここでは書ききれないほどの感謝がある。


ありがとう。


そして、お疲れ様。


君はいつまでも僕の中の最強馬です。