2012年5月22日火曜日

Romps

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Gentildonna Romps in Tokyo's Japanese Oaks

Updated: Monday, May 21, 2012 5:00 PM
Posted: Sunday, May 20, 2012 3:01 PM
Gentildonna Romps in Tokyo's Japanese Oaks
Photo: Naoji Inada
Gentildonna wins the Yushun Himba Japanese Oaks.
Gentildonna romped to victory in the Yushun Himba (Jpn-I), or Japanese Oaks, in race-record time at Tokyo Racecourse May 20, giving the 3-year-old the first two jewels of the nation's Triple Crown for fillies.

The daughter of Deep Impact won the Oka Sho (Jpn-I), or Japanese One Thousand Guineas, at Hanshin Racecourse April 8. Gentildonna will attempt to become the fourth filly in Japanese racing to sweep the Triple Crown in the Shuka Sho (Jpn-I) at 2,000 meters in October. The last to complete the sweep was Apapane in 2010.

Jockey Yuga Kawada replaced regular rider Yasunari Iwata, who is facing suspension, on Gentildonna, who completed the 2,400-meter (about 12 furlongs) event in 2:23.6 on firm turf. That shaved 1.7 seconds off the previous stakes mark (2:25.3) established by American-bred Robe Decollete in 2007.

Before a reported crowd of 63,304, Gentildonna was sent off as the third pick in the field of 18 at odds of about 11-2. She defeated second choice Verxina by five lengths. Verxina was also second in the earlier Oka Sho. Favorite Midsummer Fair, a grade II winner in her most recent start for owner Sheikh Mohammed, finished 13th after racing wide.

Sei Ishizaka trains Gentildonna, his first classic winner, for Katsumi Yoshida’s Sunday Racing Co. She was purchased at the 2006 Tattersalls December Mare Sale for 500,000 guineas.

Bred in Japan by Northern Racing, Gentildonna is out of the Bertolini mare Donna Blini. She is the second foal out of Donna Blini, following group III winner Donau Blue.

Gentildonna, who now has three graded victories in her career, became the 13th to capture the first two legs of Japan's filly series.

Kawada, who rode the winner for the first time, kept Gentildonna reserved near the rear of the field as the fillies traveled down the backstretch. Meine Epona set the pace and held her advantage while the rest bunched up behind her as they made the final turn for home.

As the leaders gave way, Verxina, late in making her bid, was fighting with I'm Yours for the lead as Ice Follies threaded her way into contention with 300 meters to run.

Gentildonna rallied strongly down the stretch, however, and picked off I’m Yours, Verxina, and Ice Follies by the furlong pole. She quickly drew off for an impressive victory. Verxina finished three-quarters of a length in front of Ice Follies, who nosed out I’m Yours for third.


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達成

http://kuriyama.miesque.com/?eid=257

ジェンティルドンナが牝馬二冠達成

後方を追走した△ジェンティルドンナ(3番人気)が大外をズバッと突き抜け、2着○ヴィルシーナ(2番人気)に5馬身差をつけました。タイムの2分23秒6はオークスレコード。従来の記録(07年ローブデコルテ=2分25秒3)をじつに1秒7も更新しました。
http://www.youtube.com/watch?v=FQys26UL-LA#t=21s

前半1200mの通過タイムは71秒0。オークスの歴史を振り返ると、06年に70秒5、90年に70秒7が記録されているので、過去3番目のハイペースです。06年はヤマニンファビュルが、90年はトーアルビーがいずれも単騎の大逃げで記録しているので、馬群が通常の塊のまま通過した今年は、実質的に過去最高のペースだったと考えていいでしょう。直前の東京10RフリーウェイS(1600万下・芝1400m)で1分19秒6というコースレコードが樹立されたように、超高速馬場であったことが最大の要因です。

前半でこのようなハイラップを刻みながら、後半の6ハロンのなかで最も遅いラップは12秒4。ペースにまったくゆるみがなかっただけでなく、勝ったジェンティルドンナはラスト3ハロンを34秒2でまとめています。オークスは中盤で13秒台のラップがちょろっと入って、息が入る流れになりがちなのですが、今年はそれとは違う競馬でした。

5馬身差で圧勝したジェンティルドンナは、そうしたレースに適性があったことはもちろん、絶対能力、つまり競走馬としての器が断然上でしたね。これほどの馬だったのか……と、軽い衝撃を受けました。ディープインパクト産駒にしては珍しく筋骨隆々とした馬体で、父は違いますがアヴェンチュラのような雰囲気と迫力を感じます。強烈なトモの蹴りが推進力を生み出しており、今回も坂上から独走となったとき、1頭だけ動く歩道の上を走っているかのようでした。テンションは高いけれどレースではきちんと折り合えるのがいいですね。

地脚は抜群。ただ、スパッと切れるタイプではありません。むしろ力強いスピードが持ち味で、ギアの数は少なけれどスピードの持続力に優れているというキャラクターだと思います。しかし、だからこそ、平均して速いラップが続く今回のようなレースに適性を見せたともいえます。たとえば、京都新聞杯(G2・芝2200m)を日本レコードで勝ったトーセンホマレボシは、同じディープインパクト産駒で、切れ味よりも持続力に秀でたタイプでした。レコードが出るようなレースはたいてい起伏の少ない高速ラップが続きます。こうしたレースに切れ味は必要なく、最も重要な能力はスピードの持続力です。トーセンホマレボシはその点において優れた資質を持っていました。

今回のレースでアイスフォーリスが3着に突っ込み、レコードが記録された直前のフリーウェイSではこれまでダート馬だと思われていたシンボリクリスエス産駒のミトラが勝ちました。どちらも切れ味のあるタイプではありません。この日の芝コースがどのようなものだったかが分かります。もちろん、ジェンティルドンナがジリ脚というわけではありません。どの能力も優れているのですが、本質的にはスピードの持続力が最大の長所、といったタイプだということです。前走の桜花賞もそのような能力が問われる流れでした。

母ドナブリーニは、チェヴァリーパークS(英G1・芝6f)とチェリーヒントンS(英G2・芝6f)を勝ったスピード馬。母の父 Bertolini は「Danzig×Alydar」という力強いアメリカ血統で、スピード型の名種牡馬として名高い Green Desert の4分の3同血です。現役時代はスプリント路線で活躍しました。しなやかな切れ味を伝える血ではなく、猪突猛進型です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106253/



ディープインパクトはスプリント血統との相性が良好です。スプリンターは往々にしてガッチリとした力強い体型で筋力があり、回転の速いフットワークを伝えます。小柄でしなやかでトビが大きいディープインパクトに足りない要素です。ディープは相手牝馬に備わったスプリンター的なスピードをフットワークの鋭さに転化し、自身の芝向きの優雅さを損なうことなく産駒に伝えます。ディープ自身の中距離適性と、繁殖牝馬の短距離適性が融合して、リアルインパクト、ドナウブルーのようなマイラーを誕生させました。ドナウブルーの全妹ジェンティルドンナは、心肺機能が優れており、姉よりも距離適性が長めなのでしょう。といっても、2400mがベストではなく、2000mあたりまではOKというタイプではないでしょうか。それぐらいの適性があれば、負荷が少なくスタミナを消耗しにくい現在の馬場ならハイペースであっても2400mを乗り切れるということだと思います。

同じディープインパクト産駒で先日の仏1000ギニー(G1)を勝った Beauty Parlour に、ジェンティルドンナの実力がそう劣るとも思えませんし、勝っている可能性もあると思います。夢の対決がどこかで実現しないものでしょうか。今年のセレクトセールには、ディープインパクト産駒を求めて外国人バイヤーがかなり訪れるはずです。かつてキーンランドやサラトガといったアメリカのハイクラスなセールに、ヨーロッパやアラブの富豪たちが押し寄せて、Northern Dancer 系の良血馬をどんどん落札して行ったという歴史があります。これから先、ひょっとしたらこの日本においてその光景が再現されることもありうるのではないか――とも夢想します。

2着ヴィルシーナは勝負どころから追っつけどおし。緩いペースでしか競馬をしていなかったので戸惑った部分があったと思います。それでもじりじりと伸びて2着を確保したのですから地力は高いですね。勝ち馬が強すぎたのでこの結果は仕方がないでしょう。

▲ミッドサマーフェア(1番人気)は13着。オーバーワークの懸念が現実のものになったような気がします。

◎トーセンベニザクラ(11番人気)は10着。一発があってもおかしくないのでは……と思ったのですが無理筋でしたか。結果的にハイペースに巻き込まれた形になりましたが、いったん先頭に立った津村騎手の積極性は良かったと思います。これから先のレースできっといいところを見せてくれるでしょう。

おめでとう

http://weblog.hochi.co.jp/pog/2012/05/post-4961.html

2012年5月21日 (月)

おめでとう! ジェンティルドンナ 

0521_2   みなさん、こんばんは。内尾です。写真の馬はオークスで勝ったジェンティルドンナです。レースでは黒いメンコをつけていましたが、下にはカッコいい星があります。正面から見た顔ですが、なかなか美人、いや美馬と言った方がいいのか…。さて、その星が日曜はひと際、輝いたのではないでしょうか。
0521_4 写真は月曜のジェンティルドンナ(牝、父ディープインパクト)の様子です。脚元もスッキリとして元気な様子でした。今までマイルにしか使っていないということで、2400メートルへの距離の不安がささやかれましたが、その不安を一掃するどころか、距離が延びてさらに良くなったような印象さえも受けました。後方からケタ違いの脚を使って5馬身差の圧勝。GⅠでこの着差は、なかなか見られるものではありません。日迫助手もうれしそうでした。「みんな『どうか?』と言っていたけど、距離がもってくれたね。こっちに戻ってきたからも、どうもない。元気な様子だね。本当によかった」と笑顔、笑顔。桜花賞を制覇したあと、古川助手は「あのレース運びだった距離はもつと思う」と言っていたのを思い出しました。その自信の通りでしたね。あの凄まじい勝ちっぷり。ブエナビスタ、ウオッカ級の名牝になれるだけの可能性を感じました。時計も2分23秒6は素晴らしいのひと言。従来のレコードを1秒7も更新しました。ぜひ牝馬3冠を達成して、新たなスターホースへの道のりを歩んでほしいと思います。今のままでも十分にスターだと思いますが、さらにその上を行ってほしいと思います。
0521_5 馬房に引き揚げてきたジェンティルドンナです。堂々として新女傑のオーラを感じてしまいました。このあと、馬房でゆっくりとくつろいでいました。近日中に放牧に出る予定で、春の疲れを取る予定です。それにしても先週の石坂厩舎はスゴかった。土曜に御室特別をクリスマスキャロルで勝ったのに始まり、東海SではソリタリーキングでV。昇竜Sをレッドクラウディアで勝ち、締めはジェンティルドンナです。厩舎サイドの素晴らしい仕上げに、ジョッキーの騎乗がかみ合い、素晴らしい結果を出しました。秋もとは言わず、今週も夏もこの先も、ずっと要注目の厩舎です。
 さて、2歳馬情報ですが先週書いた平田厩舎のウェーブオーキッド(牡、父ウォーエンブレム、母ダンスノワール)は木曜に無事にゲート試験に合格しました。土曜、日曜も坂路で乗り込み、デビューに向け順調に調整を進めているようです。他では領家厩舎のチェリーボンバ(牝、父ネオユニヴァース、母エンキャンタドゥ)も先週、ゲート試験に合格。兄は、今年、平安Sを制覇したヒラボクキングです。中竹調教師が高評価のジェネクラージュ(牡、父デュランダル、母ヴァルールーズ)も先週、ゲート試験に合格しています。あと2週で新馬戦がスタートということで、どの陣営もピッチが上がってきています。
 では、また次回。

5馬身

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/race/news/CK2012052102000146.html

ジェンティルドンナ2冠達成 2着を5馬身ちぎる圧勝劇

2012年5月21日 紙面から
 ジェンティルドンナ、圧巻の2冠! 「第73回オークス」(GI・東京・芝2400メートル)が20日に行われ、桜花賞馬ジェンティルドンナが直線鮮やかに抜け出して快勝。2着ヴィルシーナを5馬身ちぎる圧勝劇で牝馬クラシック2冠制覇を達成した。主戦・岩田の代打騎乗となった川田将雅騎手(26)はJRAGI3勝目、石坂正調教師(61)は8勝目で、ともに同レース初勝利だった。
 代打騎乗もなんのその。破格のポテンシャルを持つ、ケタ違いの女王が誕生した。桜花賞馬のジェンティルドンナが、乗り代わった川田によるエスコートで、オークスレコードとなる2分23秒6で圧勝。見事、史上13頭目の牝馬クラシック2冠馬に輝いた。
 「思ったより緊張はしませんでしたが、プレッシャーは大いにありました。結果を出すことができて、ホッとしています」
 岩田の騎乗停止で、急きょ声が掛かった時は「ウソでしょ」と耳を疑ったという川田。その後は岩田に事細かなアドバイスを求め、この日に備えてきた。違う騎手での牝馬2冠は、60年ぶりになる。これが初の牝馬GI勝利ともなった川田は、責務を果たして心地よい汗をぬぐった。
 80年のケイキロク以来、32年ぶりとなる圧巻の5馬身差。馬名の由来である「貴婦人」とは裏腹に、勝ち方は豪快そのものだった。レース後にジョッキーが「相手はミッドサマーフェアとヴィルシーナだと思っていた」と明かしたように、作戦は2頭を徹底マーク。うまくミッドサマーフェアの後ろにつけると、道中はしっかり折り合った。
 理想的な展開。あとは自慢の末脚を爆発させるだけだった。4角を回り切ったところでは、後方に3頭しかいなかったが、残す14頭を直線だけで、ごぼう抜き。他馬より1秒以上も速い上がり(34秒2)を駆使して、その強さを示した。
 オークス初挑戦で初勝利となった石坂調教師も、会心の笑み。3番人気に甘んじたが「ジェンティルの能力を完全に信頼していましたから。ジョッキーが代わっても大丈夫だと思っていた」と自信に揺らぎはなかった。ヴィクトリアマイルでは、姉ドナウブルーが惜しい2着。「人間でいえば、長女と次女ですかね。やんちゃな姉と、賢い妹。本当にすごい結果を出してくれた」。1週前の悔しさは、すっかり吹き飛んだ。
 もちろん、秋は10月14日の「秋華賞」(京都、芝2000メートル)でトリプルクラウンに挑む。「あとは岩田さんがうまく乗って3冠を取ってくれるでしょう。もしボクが乗っていなければ、全力で応援します」と川田は主戦にエール。他馬の追随を許さぬ、次元の違い。牝馬3冠は、もう約束されたも同然だ。 (黒柳勝博)

後世に

http://news.livedoor.com/article/detail/6579926/

【メイン回顧】ジェンティルドンナは後世に語り継がれるオークス馬

【メイン回顧】ジェンティルドンナは後世に語り継がれるオークス馬
圧巻の走りで2冠を達成したジェンティルドンナ
終わってみればジェンティルドンナの強さにただただ感服した今年のオークス。

パドックではミッドサマーフェアヴィルシーナの2頭が抜けて良く見え、それは、ファンも感じ取ったはずで、この2頭の馬連のオッズが、時が立つにつれて下がってきたところからも分かると思う。落ち着きもあり、馬体も完璧。ところが、上記した2頭と比べると、ジェンティルドンナも馬体のデキに関しては2頭にヒケは取らなかったが、チャカチャカとしており少しうるさいところを見せおり、通常の馬なら2400mという距離を考えると、マイナス材料となるはずだが、レースでの弾け方を見ると、逆に今回の様な気性じゃないと、昨日の様な圧勝劇は生まれなかったのかもしれない。

また、血統面から見ると、母のドナブリーニ自身がマイラーということもあり、母から切れ味を受け継いでおり、これが最後の伸びに繋がったと思う。とはいえ、一介のマイラーが東京の2400mを2分23秒6といったレースレコードで走れるはずも無く、総合的な能力が他の馬とは違っていたのではないか。

熱発明けのチューリップ賞を4着し、そこから立て直した桜花賞がヴィルシーナに半馬身差。状態はさらに上向いていており、代打での騎乗となった川田騎手も、道中はミッドサマーフェアを見ながらジッとガマンし、後方の4番手。この思いっきりのいい騎乗も今回に繋がった。

先頭に立ったのが残り200mといったところで、最後の1Fで使った脚は11秒8。この時点でヴィルシーナ以下の馬は余力が残っておらず、後続はアッという間に千切られてしまった。レース後かなり汗をかいており、消耗も激しかったと思うが、消耗の美こそがクラシックの美しさで、後世に語り継がれるであろうオークス馬となった。

そして、今回の2分23秒6という勝ち時計は、驚くべき数字であり、キングカメハメハとディープインパクトが持つダービーのレコード2分23秒3とコンマ3秒しか違わず、アパパネ以来の牝馬3冠に限りになく近づいたのは間違いない。桜花賞に続きディープインパクト産駒がワン、ツーフィニッシュを決め、そのうえ、2400mのGIまでもぎ取った。今週のダービーにはワールドエース以下7頭が出走予定だが、ジェンティルドンナの勝利により距離に対しての不安は何も無くなったともいえる。

桜花賞に引き続き、またもジェンティルドンナの後塵を拝したヴィルシーナ。先にパドックでは落ち着きがあったと書いたが、大人しすぎといったことも感じ取れ、どの様な競馬にも対応できる反面、圧倒的な脚が使えない。向こう正面から3角にかけてはおっつけ通しで、マイルの桜花賞ではフワッと流れに乗れていたのに、距離が向くと思われたオークスでズブさを見せたのが、今回の敗因の1つでもある。世代でも上位の能力はあるが、今回は文字通りの完敗。とはいえ、ジェンティルドンナ次第になるが、秋が楽しみな1頭だろう。

3着争いは、最内に切り替えた松岡騎手のアイスフォーリスアイムユアーズを、ハナ差捕らえてゴール。このハナ差が父のステイゴールドの底力といったところ。3着の2分24秒5という時計も立派なオークスレコードで、やはり、ディープインパクトに割って入るのはステイゴールドなのかもしれない。今後しばらくは、ディープとステイゴールドの2大種牡馬時代に突入したといっても良い。

初めて馬券圏内を外したアイムユアーズだが、トーゼンベニザクラを早めに交わしにいく、1着を狙った競馬。2、3着狙いの競馬も出来たであろうが、ウイィアムズ騎手はあえて勝ちに行く競馬を選択した。他のレースならともかく、クラシックはこうでなくてはいけないし、ウィリアムズ騎手の敢闘精神が今週のダービーも面白くさせる。

1番人気に推されたミッドサマーフェアは13着。パドックの気配も最高で、乗り方も少し外に出すのが早かったかな? という程度で、ヴィルシーナとほぼ同じ位置取り。そこから伸びなかったということは、現状では力負けということ。今後の成長具合によるが、今はマイルから2000mぐらいがベストの距離。スローの流れとなったフローラSでは、33秒4の脚を使えたが、今回のオークスのような厳しい流れになると、33秒台の脚は使えない。ウオッカは別格として、同じタニノギムレット産駒のスマイルジャックも時計の遅いダービーで2着と好走したが、基本的にはマイラー前後の距離で好走し、先週のオールザットジャズにしてもコーナー4つの競馬のほうが脚を溜めることができ、ペースに隙間ができるレースで強さを発揮する。東京2400mでガチンコの勝負になるとタニノギムレットの産駒には厳しいのかもしれない。

大舞台

http://news.livedoor.com/article/detail/6580231/

【坂井千明】この大舞台でもじっくり乗れた

【坂井千明】この大舞台でもじっくり乗れた
ジェンティルドンナの川田はテン乗りだったけど、この大舞台であれだけじっくり乗れれば大したもの。 写真一覧(2件)
オークスは1頭無理矢理ハナに行ったことで、流れが平均的に速くなった。ただ、そのことで折り合いのついていない馬がいなくて、どの馬も自分の力は発揮した競馬だったと思う。

 ジェンティルドンナはそのペースの中、後方でじっくり。スタートも良く、最初から折り合いに専念するような乗り方だった。その折り合いもぴったりだったし、最高の競馬ができたと思う。川田もテン乗りながら、この大舞台であれだけじっくり乗れれば大したもの。直線は余裕を持って外に出し、結果的にはワンテンポ早かったとも思えるくらいの抜け出し方だった。今回はこの馬にとって自分の競馬ができたことが一番だったと思うし、初めての長距離輸送を克服できたのが良かった。力のあることはすでに桜花賞で証明しているからね。輸送してもプラス体重だったし、なおかつ追い切りもしっかりできていた。パドックではカリカリしていたけど、馬場に入ってからは良かったし、これぐらいの落ち着きでレースができれば、秋も楽しみになる。

 ヴィルシーナはテンの速い中、先行。長くいい脚を使う馬だけに勝負にいく競馬をしていた。前半である程度速いペースになったのを見て、やや下げ気味で運んだ判断も良かった。3、4コーナーでは嫌がって気の悪いところ見せたのに、2着まで来るんだから、能力は見せた、あの感じなら着もなくなる雰囲気だったからね。ここまでのキャリアでこれだけ揉まれる競馬が初めてだったのが嫌だったのかもしれない。ただ、今回それを克服したし、秋にはまた良くなってくると思う。

 アイスフォーリスはインでジッと我慢。中団より前で、前半にハミを噛むところもあったけど、ペースが速かったことですぐに折り合えていた。折り合えたことで道中のロスがなかったね。欲を言えば、直線に入ったところで早めに内へ行く判断をしていれば良かったんじゃないか。あそこで内か外か迷ったようなところがあったし、早めにスムーズに内へ行っていたら、2着はあったかもしれない。ただ、この馬は競馬が上手いし、スタートセンスもいい。長い距離もいいし、持ち味を存分に活かしたと思う。大崩れはないが、勝つためにはやはりもっと決め手が欲しいかな。

 アイムユアーズは終始、早め早めで勝ちに行く競馬だったのは良かった。こういうレースができたことで、単なる短距離の馬ではないことを示したと思う。このペースをついていって粘ったんだから大したものだよ。この馬は器用な競馬ができるね。短いところでも一瞬の脚を使ったり、長いところでも我慢の利く競馬ができる。引っ掛かるようなところもないし、自在の競馬ができるよね。だから距離も克服できるんだろう。ウィリアムズが強気に乗ったこともあるけど、勝ちに行く競馬ができるということが一番いいことだね。

 サンキューアスクはずっとインでロスなく脚をためていた。インが開いたところをスムーズに入っていけたし、不利なはずの外枠も克服した。人気はなかったけど、この着に来たんだから評価していいんじゃないかな。

 ミッドサマーフェアは引っ掛かるようなところがなかったのに、何かおかしかったね。1回チョロっと伸びてはいたけど、そこからが伸びず。もしかすると微妙に距離が長かったのかもしれない。パドックもそんなに悪くはなかったからね。あとは精神面で何かあったのかだろう。この馬はハナズゴールとも走りが似ているんだけど、上っ面の軽い走りをするタイプ。スピードとしてはいいものの、一歩一歩を踏みしめてグッとくるような感じはない。力強さが加わってくれば、秋にはいい競馬ができるんじゃないかな。
(坂井千明)

やっぱり

http://npn.co.jp/article/detail/40950558/

【オークス】やっぱり強かった桜花賞馬ジェンティルドンナ

2012年05月20日 18時00分 [競馬] 2012年05月バックナンバー
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【オークス】やっぱり強かった桜花賞馬ジェンティルドンナ
拡大写真
 競馬の「オークス」(第73回・GI・芝2400メートル、20日東京・18頭)は、後方から進出したジェンティルドンナ(単勝3番人気、川田 将雅騎手)が最後の直線で鋭い伸び脚を発揮、2着ヴィルシーナ(単勝2番人気、内田 博幸騎手)に5馬身差を付けて圧勝。桜花賞に続き牝馬2冠を達成した(史上13頭目)。勝ちタイム2分23秒6はオークスレコード。

 川田騎手は、ピンチヒッターの大任を見事に果たした。3着アイスフォーリス(単勝9番人気、松岡 正海騎手)。単勝1番人気を集めたミッドサマーフェア(蛯名 正義騎手)は13着と惨敗に終わった。

 ジェンティルドンナは、父ディープインパクト、母ドナブリーニの牝3歳馬(鹿毛)。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績=6戦4勝。主な勝ち鞍=重賞3勝目(桜花賞・12年、シンザン記念・12年)。川田騎手、石坂 正調教師とも初勝利。

「配当」
単勝(14)560円
複勝(14)200円(9)150円(3)560円
ワイド(9)(14)380円(3)(14)2620円(3)(9)1200円
枠連(5)(7)740円
馬連(9)(14)820円
馬単(14)(9)1900円
3連複(3)(9)(14)6640円
3連単(14)(9)(3)3万610円。


*レース結果については、必ずJRA公式発表でご確認ください。