フェブラリーS/日本に敵なし!格の違い見せつけ、いざドバイへ出陣
2008年02月24日16時52分コメント(0) トラックバック(11) ブックマーク
払戻金・競走成績はコチラ24日、東京競馬場で行われたフェブラリーS(GI)は、武豊騎手が騎乗した1番人気のヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂厩舎)が横綱相撲で完勝。これで、同馬はGI4連勝とダート界では無敵の存在となった。砂の絶対的王者は、出走前に出ていた不安説を一蹴するような快走を見せた。道中は先行集団のやや後ろに位置し折り合いに専念。4角付近では武豊が持ったままの状態で楽に進出すると、外からかぶせてきたワイルドワンダーに動じず馬なりで先頭へ。後は他馬を突き放す一方という圧倒的な強さで、日本馬初のドバイWC制覇へ向けて期待が膨らむレースとなった。内で脚をためていた7番人気の老兵ブルーコンコルドが2着に入り、3着には3番人気のワイルドワンダーと入線。配当は、馬連2,820円、馬単3,520円、3連複3,820円、3連単17,550円となった。
一方、対抗人気に推されていたフィールドルージュは競争を中止した。
2008年2月26日火曜日
馬券ブレイク記録
【コラム】フェブラリーS/強い馬の強い競馬
2008年02月25日21時48分コメント(0) トラックバック(1) ブックマーク
中間頓挫、久々のマイルと不安をすべて一掃する圧勝。 写真一覧(2) 水曜日の追い切りを見て「動きが少し重そう」と思ったヴァーミリアンの昨日の馬体重はプラス7キロ。他の馬とは実力が違うとはわかっていても、フェブラリーSのレース直前はそれだけが心配だった。
でも、レースではそんな不安を一掃したね。スタートも良かったし、マイルの流れにも全く戸惑うところがなかった。4コーナーでは少し外めを通ったけど、あれは完全に馬なりの状態。スタートしてから隣のワイルドワンダーにマークされるカタチになったけど、逆にマークしているワイルドの方が脚を使わされてしまったね。まぁ、これは勝ちに行ったぶん、仕方のないことなんだけど。
上手く立ち回ったな、と思ったのは幸のブルーコンコルド。GIだからみんな勝ちに急ぐところがあるもんなんだけど、直線に向いて前が開くまで追い出しをシッカリ待っていた。そのぶん、早めに動いたワイルドを最後にかわすことができたんだと思う。
リミットレスビッドに乗っていたマサヨシ(蛯名騎手)も、もう少し仕掛けを遅らせることができれば、上の着順はあった。けど、これも勝負に行ったぶん、伸びを欠いてしまったのは、GIだから仕方のないことかもしれないね。
このレースは、誰かが特別に上手く乗ったとか、下手に乗ったとかはなくて、実力通りに決まったレースだった。フィールドルージュはスタート直後にアクシデントがあって、残念な結果になってしまったけれど、馬のためを思ってレースを止めたノリ(横山典騎手)の判断を僕は尊重したい。
ともあれ、これでヴァーミリアンはGI4連勝。ドバイは各国の強豪馬が揃うレースで、ペースも速くなる傾向があるけど、この馬にはそんなペースが合っているだろうから、ぜひ期待したいね。
(坂井千明)
2008年02月25日21時48分コメント(0) トラックバック(1) ブックマーク
中間頓挫、久々のマイルと不安をすべて一掃する圧勝。 写真一覧(2) 水曜日の追い切りを見て「動きが少し重そう」と思ったヴァーミリアンの昨日の馬体重はプラス7キロ。他の馬とは実力が違うとはわかっていても、フェブラリーSのレース直前はそれだけが心配だった。
でも、レースではそんな不安を一掃したね。スタートも良かったし、マイルの流れにも全く戸惑うところがなかった。4コーナーでは少し外めを通ったけど、あれは完全に馬なりの状態。スタートしてから隣のワイルドワンダーにマークされるカタチになったけど、逆にマークしているワイルドの方が脚を使わされてしまったね。まぁ、これは勝ちに行ったぶん、仕方のないことなんだけど。
上手く立ち回ったな、と思ったのは幸のブルーコンコルド。GIだからみんな勝ちに急ぐところがあるもんなんだけど、直線に向いて前が開くまで追い出しをシッカリ待っていた。そのぶん、早めに動いたワイルドを最後にかわすことができたんだと思う。
リミットレスビッドに乗っていたマサヨシ(蛯名騎手)も、もう少し仕掛けを遅らせることができれば、上の着順はあった。けど、これも勝負に行ったぶん、伸びを欠いてしまったのは、GIだから仕方のないことかもしれないね。
このレースは、誰かが特別に上手く乗ったとか、下手に乗ったとかはなくて、実力通りに決まったレースだった。フィールドルージュはスタート直後にアクシデントがあって、残念な結果になってしまったけれど、馬のためを思ってレースを止めたノリ(横山典騎手)の判断を僕は尊重したい。
ともあれ、これでヴァーミリアンはGI4連勝。ドバイは各国の強豪馬が揃うレースで、ペースも速くなる傾向があるけど、この馬にはそんなペースが合っているだろうから、ぜひ期待したいね。
(坂井千明)
中日記録
ヴァーミリアン完勝 第25回フェブラリーS
2008年2月25日 紙面から
力強く抜け出し、フェブラリーSを制したヴァーミリアン
強い強いヴァーミリアン、次はドバイだ! 「第25回フェブラリーステークス」(G1、ダート千六百メートル)は24日、東京競馬場で行われた。1番人気で武豊騎乗のヴァーミリアンが他馬を圧倒する末脚を発揮して1分35秒3で快勝。ドバイでの世界制覇を視界に入れた。2着はブルーコンコルド、3着はワイルドワンダーだった。
強い風を受けても、頑として動じることはなかった。さすがは、絶対君主ヴァーミリアンだ。距離の懸念も、状態の不安も、王者の前では、陳腐な障害にしか過ぎない。武豊と固く結ばれた信頼が、それらをひと息で吹き飛ばし、破竹のG1・4連勝を達成。国内無敵をあらためて証明した。
「完ぺきでしたね。馬が千六百メートルのレースということを分かっているみたいでした。こんな強い馬に乗ることができて幸せです」。08年の開幕G1を制し、これで21年連続G1勝利となった武豊は、ヴァーミリアンの満点パフォーマンスに、最大級の賛辞を送った。
まず、ゲートからして絶好だった。「馬が堂々としていましたね。速いペースでも楽について行けました」。2年前のフェブラリーS(5着)以来のマイル戦で、スタートだけに気を使っていたが、いらぬ心配。ヴァーミリアン自らの意思で、楽に好位を追走してみせた。
直線を向いたところで、外からワイルドワンダーの徹底マークにあうが、これも役者の違いで一蹴(いっしゅう)。ムチが入ると、強烈な向かい風を切り裂き、上がり最速の35秒9で瞬く間に突き放した。
2着ブルーコンコルドとは1 3/4馬身差だったが、誰の目から見ても、着差以上の完勝劇。右飛節炎で川崎記念を回避した影響もとりざたされたが「本命馬がそう言われるのは、普通ですから。気にしていなかった」と自信を持っての騎乗だった。
次なる矛先は、もちろん世界制圧。確かな手応えを抱いて、昨年大差4着に敗れたリベンジを誓い「ドバイワールドカップ」(3月29日・UAEナドアルシバ、ダート二千メートル)に乗り込む。
「本当に胸を張って行ける。ドバイで世界一になって帰ってきたい」と武豊。昨年はまだ、雲をつかむような夢の舞台にしか過ぎなかったドバイだが、今年は違う。中東の世界最高賞金レースで、日の丸を揚げてみせる。
(黒柳勝博)
2008年2月25日 紙面から
力強く抜け出し、フェブラリーSを制したヴァーミリアン
強い強いヴァーミリアン、次はドバイだ! 「第25回フェブラリーステークス」(G1、ダート千六百メートル)は24日、東京競馬場で行われた。1番人気で武豊騎乗のヴァーミリアンが他馬を圧倒する末脚を発揮して1分35秒3で快勝。ドバイでの世界制覇を視界に入れた。2着はブルーコンコルド、3着はワイルドワンダーだった。
強い風を受けても、頑として動じることはなかった。さすがは、絶対君主ヴァーミリアンだ。距離の懸念も、状態の不安も、王者の前では、陳腐な障害にしか過ぎない。武豊と固く結ばれた信頼が、それらをひと息で吹き飛ばし、破竹のG1・4連勝を達成。国内無敵をあらためて証明した。
「完ぺきでしたね。馬が千六百メートルのレースということを分かっているみたいでした。こんな強い馬に乗ることができて幸せです」。08年の開幕G1を制し、これで21年連続G1勝利となった武豊は、ヴァーミリアンの満点パフォーマンスに、最大級の賛辞を送った。
まず、ゲートからして絶好だった。「馬が堂々としていましたね。速いペースでも楽について行けました」。2年前のフェブラリーS(5着)以来のマイル戦で、スタートだけに気を使っていたが、いらぬ心配。ヴァーミリアン自らの意思で、楽に好位を追走してみせた。
直線を向いたところで、外からワイルドワンダーの徹底マークにあうが、これも役者の違いで一蹴(いっしゅう)。ムチが入ると、強烈な向かい風を切り裂き、上がり最速の35秒9で瞬く間に突き放した。
2着ブルーコンコルドとは1 3/4馬身差だったが、誰の目から見ても、着差以上の完勝劇。右飛節炎で川崎記念を回避した影響もとりざたされたが「本命馬がそう言われるのは、普通ですから。気にしていなかった」と自信を持っての騎乗だった。
次なる矛先は、もちろん世界制圧。確かな手応えを抱いて、昨年大差4着に敗れたリベンジを誓い「ドバイワールドカップ」(3月29日・UAEナドアルシバ、ダート二千メートル)に乗り込む。
「本当に胸を張って行ける。ドバイで世界一になって帰ってきたい」と武豊。昨年はまだ、雲をつかむような夢の舞台にしか過ぎなかったドバイだが、今年は違う。中東の世界最高賞金レースで、日の丸を揚げてみせる。
(黒柳勝博)
日刊記録
石坂師うっすらと涙/フェブラリーS
<フェブラリーS>◇24日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭
ヴァーミリアンの勝利を見届けた石坂正師(57)の表情は、安堵(あんど)にあふれた。そして、うっすらと涙を浮かべていた。
昨年のドバイ遠征は衝撃だった。海外のトップとの差を、見せつけられた。「国内で連戦連勝しない限り、行けない」。世界から意識は遠のきかけた。そんなトレーナーにもう1度夢を見てもらおうと愛馬はその後G1・4戦4勝と結果を出し続けた。「重めの心配があったし、少し太いと思った。ただ、これで走れれば、おかしな競馬はしないと思った」。
フェブラリーSを勝った上での、ドバイへの遠征。それを見据えながら調整してきた。「体が太くなり過ぎず、鍛え過ぎず。過去、ジャパンCダートの勝ち馬がこのレースも勝っているように、マイルも心配しなかった。馬がすごく自信を持っている」。勝ってなお良化の余地を残す、絶妙なさじ加減で仕上げた。
ドバイワールドCの前に最良の結果で大きく弾みをつけた。「昨年はレベル差を痛感したが、今年はやれる。大いに期待を持って行ける」。夢をかなえるため、もう1度、世界への挑戦が始まる。
日刊記録
ヴァーミリアン快勝/フェブラリーS
<フェブラリーS>◇24日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭
1番人気に支持された昨年のダート王ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が、貫録を見せつけてG1・5勝目を挙げた。直線外から楽に抜け出し、後続に1馬身3/4差をつけて快勝。昨年4着の雪辱を期すドバイワールドC(国際G1、ダート2000メートル、3月29日=ナドアルシバ)へ大きく弾みをつけた。武豊騎手(38)は21年連続の中央G1制覇を達成。2着にはブルーコンコルド、3着にはワイルドワンダーが入り、2番人気のフィールドルージュは競走を中止した。
格の違いを見せつけた。直線半ばでヴァーミリアンが先頭に立つと、後続の蹄(てい)音は遠ざかる一方だ。国内無敵の強さに、他馬はなすすべがない。黒光りする体を揺らし、楽々とゴール。世界一を目指す馬にとって負けられない一戦を、横綱相撲で制した。武豊は「チャンピオンホースらしい、完ぺきな競馬。スタートは速かった。このまま順調にいって、ドバイで世界一を目指したい」と笑顔を見せていた。
前走に予定していた川崎記念は、右飛節炎を発症したため出走取り消し。その後に出した時計は4本と、急仕上げは否めなかった。しかし、地力の差は歴然。武は「絶好調と聞いていたし、本当に乗りやすい馬」と絶賛した。東京大賞典から7キロ増え、06年2月以来の520キロ台での競馬。余裕がある体でも、ワールドクラスの力は証明した。
昨年のドバイワールドCで4着。最後まであきらめずに走り切ったことで、精神面は大きく成長した。世界の壁にぶち当たっても、なえることなく上昇曲線を描く。帰国後はノーザンファームで約半年間休養したが、これも実のあるものだった。十分に乗り込まれ、精神面を強化。前を行く2頭の間を割らせるなど、馬同士の間隔を狭くしたタイトな調整を繰り返した。
この日もパドックを周回するごとに気合が乗ってきた。馬場入りから返し馬では闘志を前面に出した。レース前の輪乗りでは他馬を威嚇した。武は「馬が堂々としていた」と振り返ったように、内面の成長が充実ぶりの最大の要因だ。
この後は、もちろんドバイワールドC。昨年は4着とはいえ、勝ったインヴァソールからは2秒4もの差をつけられた。その経験と屈辱をバネに、国内で4連勝。今年の挑戦は、違った環境を経験させるだけではない。本気で世界一を狙いに海を渡る。スピードを要する馬場は、フェブラリーSを勝ったことで克服のメドを立てた。数段上の実力馬を相手にすることは織り込み済み。「胸を張ってドバイに行ける」(武)。ヴァーミリアンが世界を驚かせる態勢を整えた。【高橋悟史】
<フェブラリーS>◇24日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭
1番人気に支持された昨年のダート王ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)が、貫録を見せつけてG1・5勝目を挙げた。直線外から楽に抜け出し、後続に1馬身3/4差をつけて快勝。昨年4着の雪辱を期すドバイワールドC(国際G1、ダート2000メートル、3月29日=ナドアルシバ)へ大きく弾みをつけた。武豊騎手(38)は21年連続の中央G1制覇を達成。2着にはブルーコンコルド、3着にはワイルドワンダーが入り、2番人気のフィールドルージュは競走を中止した。
格の違いを見せつけた。直線半ばでヴァーミリアンが先頭に立つと、後続の蹄(てい)音は遠ざかる一方だ。国内無敵の強さに、他馬はなすすべがない。黒光りする体を揺らし、楽々とゴール。世界一を目指す馬にとって負けられない一戦を、横綱相撲で制した。武豊は「チャンピオンホースらしい、完ぺきな競馬。スタートは速かった。このまま順調にいって、ドバイで世界一を目指したい」と笑顔を見せていた。
前走に予定していた川崎記念は、右飛節炎を発症したため出走取り消し。その後に出した時計は4本と、急仕上げは否めなかった。しかし、地力の差は歴然。武は「絶好調と聞いていたし、本当に乗りやすい馬」と絶賛した。東京大賞典から7キロ増え、06年2月以来の520キロ台での競馬。余裕がある体でも、ワールドクラスの力は証明した。
昨年のドバイワールドCで4着。最後まであきらめずに走り切ったことで、精神面は大きく成長した。世界の壁にぶち当たっても、なえることなく上昇曲線を描く。帰国後はノーザンファームで約半年間休養したが、これも実のあるものだった。十分に乗り込まれ、精神面を強化。前を行く2頭の間を割らせるなど、馬同士の間隔を狭くしたタイトな調整を繰り返した。
この日もパドックを周回するごとに気合が乗ってきた。馬場入りから返し馬では闘志を前面に出した。レース前の輪乗りでは他馬を威嚇した。武は「馬が堂々としていた」と振り返ったように、内面の成長が充実ぶりの最大の要因だ。
この後は、もちろんドバイワールドC。昨年は4着とはいえ、勝ったインヴァソールからは2秒4もの差をつけられた。その経験と屈辱をバネに、国内で4連勝。今年の挑戦は、違った環境を経験させるだけではない。本気で世界一を狙いに海を渡る。スピードを要する馬場は、フェブラリーSを勝ったことで克服のメドを立てた。数段上の実力馬を相手にすることは織り込み済み。「胸を張ってドバイに行ける」(武)。ヴァーミリアンが世界を驚かせる態勢を整えた。【高橋悟史】
gallop記録
フェブラリーS一夜明けヴァーミリアン疲れなし…予定どおりドバイワールドCへhttp://gallop.sanspo.com/gallop/news/news.html
フェブラリーSでGI4連勝を飾ったヴァーミリアン(牡6歳、栗東・石坂厩舎)は激戦から一夜明けた25日、栗東でカイバをいつもどおり食べて、元気な姿を見せた。
担当の久保調教助手は「1600メートルの距離も関係なかった。本当に強かったね。スタートがあんなに良かったのは、久しぶり。道中も追っつけるところもなかった。疲れもなさそう」と笑顔でねぎらった。この後は予定どおり、昨年4着だったドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ競馬場、GI、ダ2000メートル)に挑む。
「ぎりぎりまで栗東で調整して遠征に備える。去年は世界の壁を痛感したが、今年おもしろい競馬をしてくれると思う」と久保助手は昨年のリベンジを誓った。
なお、ドバイワールドCの英ブックメーカー(公認の賭け屋)のオッズでコーラルは13倍。17倍だったウィリアムヒルはフェブラリーS優勝で15倍に改めた。
フェブラリーSでGI4連勝を飾ったヴァーミリアン(牡6歳、栗東・石坂厩舎)は激戦から一夜明けた25日、栗東でカイバをいつもどおり食べて、元気な姿を見せた。
担当の久保調教助手は「1600メートルの距離も関係なかった。本当に強かったね。スタートがあんなに良かったのは、久しぶり。道中も追っつけるところもなかった。疲れもなさそう」と笑顔でねぎらった。この後は予定どおり、昨年4着だったドバイワールドC(3月29日、ナドアルシバ競馬場、GI、ダ2000メートル)に挑む。
「ぎりぎりまで栗東で調整して遠征に備える。去年は世界の壁を痛感したが、今年おもしろい競馬をしてくれると思う」と久保助手は昨年のリベンジを誓った。
なお、ドバイワールドCの英ブックメーカー(公認の賭け屋)のオッズでコーラルは13倍。17倍だったウィリアムヒルはフェブラリーS優勝で15倍に改めた。
zakzak記録
ヴァーミリアン ドバイへ弾む第25回フェブラリーS(GI、24日、東京11R)
24日、東京競馬場で「第25回フェブラリーS」(GI、ダ1600メートル)が行われ、1番人気のヴァーミリアンが優勝、ドバイワールドC遠征へ弾みをつけた。2着には8歳の古豪ブルーコンコルド、3着には3番人気のワイルドワンダーが入った。
◇ ◇
ヴァーミリアンは(15)番枠から好スタートを切り、馬場の外めを先行。直線は「風が強いので早めに先頭に立ちたいなと思っていた」という武豊騎手の思惑どおりのレースで後続を力でねじ伏せた。川崎記念を取り消した経緯と、2年ぶりに使う1600メートルへの対応が不安視されていたが、武豊騎手は涼しい顔。「絶好調でしたよ。距離も1200メートルを使うんじゃないんだから。ずいぶん大騒ぎされたな、と」
今年はこれが武豊騎手にとっての重賞初制覇。同時に21年連続となるGI勝ちという記録もあっさり達成した。「たいしたもんですね」とこれも毎年おなじみのセリフになった。「次はドバイで世界一を目指して頑張りたいですね」
3月29日のドバイワールドC(ナドアルシバ、GI、ダ2000メートル)への日程は、検疫や輸送便に関して、目下調整中。「京都競馬場で3週間検疫に入れば確実に行ける。でも、競馬場の調整でコンディションを維持する自信がないので、ぎりぎりまで栗東トレセンで調整するつもり。飛行機も去年のように香港経由でスムーズに行けないので今、調整してもらっているところです」と、石坂調教師が遠征に付随する苦しい胸の内を明かす。「昨年の4着で世界とのレベル差を痛感しましたが、今年はどのくらい詰まっているか。楽しみをもって向かいたいと思っています」
2番人気のフィールドルージュは、スタートでつまずいて出遅れた際に左肩跛行を発症。3コーナー手前で横山典騎手が下馬して競走を中止した。「人気を背負っていたのに、ファンには大変申し訳ない結果になってしまった」と西園調教師。「つまずいたときに左前脚の蹄球部をトモ脚で踏んでしまったようですね。引き上げてきたときには血だらけになっていましたが、幸い骨や腱には異常がないようです」。今後はしばらく自厩舎で静養してから放牧に出される見込み。
■ブルーコンコルド(2着)幸騎手=昨年のようにモタれることもなく、最後まで差を詰めてくれたが勝った馬は強い。最近成績が上がっていなかったので心配したが、やはりマイルなら違う。
■ワイルドワンダー(3着)岩田康騎手=勝ちに行っての3着だから仕方ない。風、枠順、オレの騎乗停止にも負けずよく頑張ってくれたよ。ただ、ヴァーミリアンには脱帽。モゴモゴしとると思ったらギューンやもん。あれがドバイ、世界なんやね。
■ロングプライド(4着)ペリエ騎手=この馬の力は出せたし、満足している。正直、出遅れがなかったとしても、勝った馬にはかなわなかったと思う。1600メートルよりは1800メートルのほうが適しているかな。
■リミットレスビッド(5着)蛯名騎手=デキが前走とは全然違ったね。上がりの競馬に対応して一瞬オッと思わせるところはあったよ。
24日、東京競馬場で「第25回フェブラリーS」(GI、ダ1600メートル)が行われ、1番人気のヴァーミリアンが優勝、ドバイワールドC遠征へ弾みをつけた。2着には8歳の古豪ブルーコンコルド、3着には3番人気のワイルドワンダーが入った。
◇ ◇
ヴァーミリアンは(15)番枠から好スタートを切り、馬場の外めを先行。直線は「風が強いので早めに先頭に立ちたいなと思っていた」という武豊騎手の思惑どおりのレースで後続を力でねじ伏せた。川崎記念を取り消した経緯と、2年ぶりに使う1600メートルへの対応が不安視されていたが、武豊騎手は涼しい顔。「絶好調でしたよ。距離も1200メートルを使うんじゃないんだから。ずいぶん大騒ぎされたな、と」
今年はこれが武豊騎手にとっての重賞初制覇。同時に21年連続となるGI勝ちという記録もあっさり達成した。「たいしたもんですね」とこれも毎年おなじみのセリフになった。「次はドバイで世界一を目指して頑張りたいですね」
3月29日のドバイワールドC(ナドアルシバ、GI、ダ2000メートル)への日程は、検疫や輸送便に関して、目下調整中。「京都競馬場で3週間検疫に入れば確実に行ける。でも、競馬場の調整でコンディションを維持する自信がないので、ぎりぎりまで栗東トレセンで調整するつもり。飛行機も去年のように香港経由でスムーズに行けないので今、調整してもらっているところです」と、石坂調教師が遠征に付随する苦しい胸の内を明かす。「昨年の4着で世界とのレベル差を痛感しましたが、今年はどのくらい詰まっているか。楽しみをもって向かいたいと思っています」
2番人気のフィールドルージュは、スタートでつまずいて出遅れた際に左肩跛行を発症。3コーナー手前で横山典騎手が下馬して競走を中止した。「人気を背負っていたのに、ファンには大変申し訳ない結果になってしまった」と西園調教師。「つまずいたときに左前脚の蹄球部をトモ脚で踏んでしまったようですね。引き上げてきたときには血だらけになっていましたが、幸い骨や腱には異常がないようです」。今後はしばらく自厩舎で静養してから放牧に出される見込み。
■ブルーコンコルド(2着)幸騎手=昨年のようにモタれることもなく、最後まで差を詰めてくれたが勝った馬は強い。最近成績が上がっていなかったので心配したが、やはりマイルなら違う。
■ワイルドワンダー(3着)岩田康騎手=勝ちに行っての3着だから仕方ない。風、枠順、オレの騎乗停止にも負けずよく頑張ってくれたよ。ただ、ヴァーミリアンには脱帽。モゴモゴしとると思ったらギューンやもん。あれがドバイ、世界なんやね。
■ロングプライド(4着)ペリエ騎手=この馬の力は出せたし、満足している。正直、出遅れがなかったとしても、勝った馬にはかなわなかったと思う。1600メートルよりは1800メートルのほうが適しているかな。
■リミットレスビッド(5着)蛯名騎手=デキが前走とは全然違ったね。上がりの競馬に対応して一瞬オッと思わせるところはあったよ。
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