2012年10月16日火曜日
ゆっ
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/10/16/kiji/K20121016004338210.html
【秋華賞】一夜明け ジェンティルゆっくり静養
![]() |
| スポニチ大阪版1面を持って勝利の余韻に浸る日迫助手とジェンティルドンナ Photo By スポニチ |
史上4頭目の牝馬3冠を達成したジェンティルドンナ(石坂)は決戦から一夜明けた15日、馬房でゆっくり静養した。「栗東に帰ってきたのは(14日の午後)6時半ぐらい。レース後の息の入りがよかったし元気そうですよ」と日迫助手。断然人気を背負ったラスト1冠をわずか7センチ差で制し「ホッとした。周りでも勝つのが当たり前みたいに言われていた。少しもたついていたし、外枠もつらいなと思ったけどね。馬を褒めてやりたい」と喜びをかみしめていた。次走はエリザベス女王杯(11月11日、京都)かジャパンC(11月25日、東京)になるもよう。
[ 2012年10月16日 06:00 ]
2012年10月15日月曜日
甘辛
http://race.sanspo.com/keiba/news/20121015/etc12101516050004-n1.html
2012.10.15 15:56
【甘辛戦記】菊も岩田康、内田博が主役!
秋華賞は岩田康と内田博(左)が“執念”の戦いを見せた。菊花賞でもこの両雄が主役を担う【拡大】
スローペースの中団の外。ジェンティルドンナを3冠へエスコートする岩田騎手にすれば想定内のことだろう。1、2、3角とも外を回るロスはあったが、スムーズに折り合っている以上、慌てる必要はない。
ただ、「前日の夜はむしろプレッシャーを楽しんでいた」と言う強心臓の男も、4角手前だけは血相が変わっていたように見えた。
激しく放たれるステッキ。ジェンティルのハートに火がともろうとしないのだ。「落ち着きすぎていたし、正直、焦りはあった。でも、エンジンに火がつきトップギアに入ってからは、いつものジェンティルだった」
抜群の破壊力に変わりはなかった。にもかかわらず、かわしたはずのヴィルシーナがゴール寸前で内から迫ってきた。内田博騎手の執念が乗り移ったような粘りに対し、岩田騎手が全身全霊で対抗する。
わずか7センチ。内田博騎手が、「あの馬を負かすにはあの競馬しかなかった。中途半端に控えて外を回るより、前へ。うまくスローに落としたんだけど…。負けたのは相手が強いから。また2着だったけど、褒めてあげてください」と言う。
自信度100%。ジェンティルドンナの独壇場だとみていたが、ヴィルシーナの、そして鞍上の執念が記憶に残る名勝負を演出し、すごい一戦になった。
「ハラハラさせてすみません。勝ったのは馬の潜在能力のおかげ。自分のレベルを上げて、余裕を持って勝てるようにならないと」と言う岩田騎手だが、返し馬で落馬して右足首を痛めながらも「放馬したら歴史が変わる」とばかり、手綱を離さなかった執念もさすがといえるだろう。
今週の菊花賞もこの両雄が主役。岩田ディープブリランテ、内田博ゴールドシップの激突が、今から楽しみだ。(南庄司)
(夕刊フジ)
証明
http://www.s-shimizu.jp/pc/muryou03.html?id2=6275&PHPSESSID=5351062c6a39f7c7e46040c740db6f2e
鼻差を勝ち切ったこと自体が三冠牝馬の証明
最小の着差で秋華賞を制したジェンティルドンナが、史上4頭目の三冠牝馬に輝いた。形の上ではわずか鼻差の辛勝であったが、その価値は決してオークスの5馬身圧勝に劣るものではない。
淀みなく流れたオークス(前後半59秒1-60秒2)。反対に直線の短い京都内回りで前半2度も13秒台のラップを挟むスローの秋華賞(62秒2-58秒2)。この正反対の流れに対応したジェンティルドンナは、前3頭の三冠牝馬はともかく、少なくてもこの時点で、内回りのトリッキーな流れに自分を失った3年前のブエナビスタを超えるもの。ユッタリ流れれば流れるほどゴール前接戦になるのは当り前。着差は後からついてくるもの。たとえハナ差であろうと、この流れでシッカリ勝ち切ったところにオークスと同等の価値がある。
この先、ジェンティルドンナはJC行きも取り沙汰されるが、女王杯の路線変更はまずありえない。土曜の府中牝馬S(マイネイサベル優勝)を見ても古馬にライバルはない。そんなタダ貰いの女王杯を捨てて何でJCに向かおうか。
ファンとしてオルフェーヴルとのJC対決を望むのはごく当然。が、同じサンデーR同士で星を潰し合って総括するノーザンFに何の益があろうか。オルフェーヴルが至宝なら、ジェンティルドンナもまた至宝。だいいち今、急速に膨大化したノーザンFの喫緊のテーマが、傘下の「使い分け」であることを忘れてならない。それでももしジェンティルドンナがJCに向かうようなことがあれば、今度は逆にオルフェーヴルのデキを疑わざるを得まい。
内田博の2着ヴィルシーナも意地を見せた。ノシをつけてハナに行く積極策。本当ならこれをトライアルで試して欲しかった。さらに秋華賞が盛り上がっただろうし、馬の自信にもなったはず。現実にチャンスはそこしかなかった。
いずれにせよ途中からきたチェリーメドゥーサにハナを譲って、スローの離れた2番手は、これ以上ない絶好の展開。が、それでも桜花→オークスの壁は打ち破れなかった。最小着差に涙を飲んだ。これも時代の悪戯か。もう1年早く生まれていればコチラが4頭目の三冠牝馬に輝いていた可能性がある。ただ、ヴィルシーナもジェンティルドンナという大目標はあったからこそ、さらに能力が磨かれていったことは確か。
昨日の「スーパーショット」では、秋華賞を大相撲になぞらえジェンティルドンナの一人横綱、正大関にヴィルシーナがいて、三役は一場所ごとの場所替り三役と評したが、やはり上位2頭の壁は厚く、ジェンティルドンナが全勝優勝を飾り、14勝1敗でヴィルシーナが準優勝で続いた。以下、三賞止まり。殊勲賞に別路線の3着アロマティコ、敢闘賞に直線良く伸びた4着ブリッジクライム、技能賞には逃げて5着のチェリーメドゥーサといったところか。
東スポ紙上で夢の糸を紡ぎ平幕優勝を狙ったハワイアンウインドはあえなく13着。前半から掛かったこともあるが、やはり時計だけでは乗り越え切れない力の壁だろう。それでも500万勝ち1分57秒2が翌週の小倉記念を超えてレコードであったことは事実。この馬にはもう少し先がありそう。
3番人気アイムユアーズ(6着)は結果としてスロー内伸びのコンディション、外の17番枠がかなりこたえた。仮に内枠であればもう一列前で戦えていたはず。クイーンS勝ちの実力通り3着の可能性は十分にあったはず。
さて、今週は柴田卓哉の無念(3着)を晴らすべく当方のダイヤモンドセレクションを公開予定。「サクッと馬連」が一番当たるなんて陰口を叩かせない。スパッと決めたい。土日も「午後の特別便」共々、スーパー・セレクションでお楽しみ頂きたい。
鼻差を勝ち切ったこと自体が三冠牝馬の証明 最小の着差で秋華賞を制したジェンティルドンナが、史上4頭目の三冠牝馬に輝いた。形の上ではわずか鼻差の辛勝であったが、その価値は決してオークスの5馬身圧勝に劣るものではない。
淀みなく流れたオークス(前後半59秒1-60秒2)。反対に直線の短い京都内回りで前半2度も13秒台のラップを挟むスローの秋華賞(62秒2-58秒2)。この正反対の流れに対応したジェンティルドンナは、前3頭の三冠牝馬はともかく、少なくてもこの時点で、内回りのトリッキーな流れに自分を失った3年前のブエナビスタを超えるもの。ユッタリ流れれば流れるほどゴール前接戦になるのは当り前。着差は後からついてくるもの。たとえハナ差であろうと、この流れでシッカリ勝ち切ったところにオークスと同等の価値がある。
この先、ジェンティルドンナはJC行きも取り沙汰されるが、女王杯の路線変更はまずありえない。土曜の府中牝馬S(マイネイサベル優勝)を見ても古馬にライバルはない。そんなタダ貰いの女王杯を捨てて何でJCに向かおうか。
ファンとしてオルフェーヴルとのJC対決を望むのはごく当然。が、同じサンデーR同士で星を潰し合って総括するノーザンFに何の益があろうか。オルフェーヴルが至宝なら、ジェンティルドンナもまた至宝。だいいち今、急速に膨大化したノーザンFの喫緊のテーマが、傘下の「使い分け」であることを忘れてならない。それでももしジェンティルドンナがJCに向かうようなことがあれば、今度は逆にオルフェーヴルのデキを疑わざるを得まい。
内田博の2着ヴィルシーナも意地を見せた。ノシをつけてハナに行く積極策。本当ならこれをトライアルで試して欲しかった。さらに秋華賞が盛り上がっただろうし、馬の自信にもなったはず。現実にチャンスはそこしかなかった。
いずれにせよ途中からきたチェリーメドゥーサにハナを譲って、スローの離れた2番手は、これ以上ない絶好の展開。が、それでも桜花→オークスの壁は打ち破れなかった。最小着差に涙を飲んだ。これも時代の悪戯か。もう1年早く生まれていればコチラが4頭目の三冠牝馬に輝いていた可能性がある。ただ、ヴィルシーナもジェンティルドンナという大目標はあったからこそ、さらに能力が磨かれていったことは確か。
昨日の「スーパーショット」では、秋華賞を大相撲になぞらえジェンティルドンナの一人横綱、正大関にヴィルシーナがいて、三役は一場所ごとの場所替り三役と評したが、やはり上位2頭の壁は厚く、ジェンティルドンナが全勝優勝を飾り、14勝1敗でヴィルシーナが準優勝で続いた。以下、三賞止まり。殊勲賞に別路線の3着アロマティコ、敢闘賞に直線良く伸びた4着ブリッジクライム、技能賞には逃げて5着のチェリーメドゥーサといったところか。
東スポ紙上で夢の糸を紡ぎ平幕優勝を狙ったハワイアンウインドはあえなく13着。前半から掛かったこともあるが、やはり時計だけでは乗り越え切れない力の壁だろう。それでも500万勝ち1分57秒2が翌週の小倉記念を超えてレコードであったことは事実。この馬にはもう少し先がありそう。
3番人気アイムユアーズ(6着)は結果としてスロー内伸びのコンディション、外の17番枠がかなりこたえた。仮に内枠であればもう一列前で戦えていたはず。クイーンS勝ちの実力通り3着の可能性は十分にあったはず。
さて、今週は柴田卓哉の無念(3着)を晴らすべく当方のダイヤモンドセレクションを公開予定。「サクッと馬連」が一番当たるなんて陰口を叩かせない。スパッと決めたい。土日も「午後の特別便」共々、スーパー・セレクションでお楽しみ頂きたい。
華
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&wid=A01
秋華賞
2012年10月15日(月)18時00分
- 注目数:0人
3冠のかかったジェンティルドンナ(父ディープインパクト)が、同じディープインパクト産駒ヴィルシーナ(父)との「ハナ差」の接戦を制し、見事、史上4頭目の3冠牝馬に輝いた。薄氷の接戦をものにしたことにより、ジェンティルドンナの能力の高さはかえって浮き彫りになり、広がる未来への可能性はまた一段と大きくなったが、このコーナーは賞賛の美辞麗句をならべたてる回顧ではないので、あえて少し苦言も呈したい。
レースの流れは予測されたようにスロー。というより、予測を上回る超スローペースで展開することになり、前回、同じようなレース運びで1000万特別を勝った伏兵チェリーメドゥーサ(父シックスセンス)が、最後方追走から向こう正面に入って一気に先頭を奪った。これがだいたい900m通過地点。したがって、やや強引に先頭に立って後続を少し離しはじめたチェリーメドゥーサが、前半1000m通過地点からゴール前100mぐらいまでのレースを作った逃げ馬になる。ところが、レース全体の前後半バランスは、
前後半の1000m「62秒2―58秒2」=2分00秒4
1996年にこのレースが創設されて以来、前半1000mが62秒台の超スローになったことなどもちろん史上初めて。充実の秋のGIである。勝ち時計の2分00秒4も、ファレノプシスが勝った1997年(内が荒れた芝状態は良くなかった)の2分02秒4に次ぎ、史上2番目の遅い勝ちタイムになってしまった。
勝ちタイムが遅いことは、ひとつも悪いことではない。レースの流れが史上NO.1のスローペースなのだから……。また、このあとのことを考えれば、高速レースがもたらす活力減は防がれた。ほとんど消耗もなかったと考えることはできる。
しかし、外枠もあってローズS(1800mの前半1000m通過は61秒4のスロー)のように好位追走策が取れなかったジェンティルドンナ自身のレースの中身は、
推定、「64秒2-56秒2(上がり33秒1)」=2分00秒4
という、あまりにもアンバランスすぎるそれになってしまったのである。
ほかにも上がり「33秒0~1」を記録したアロマティコ、4着ブリッジクライムなどがいたスローペースであり、中距離2000mのことだからこのくらいの高速上がりは平気(腱などに負担はかからない)とはいえるが、それでなくとも超高速の芝の弊害がささやかれる中、好んで高速上がりをこなさなければならない位置にいたのは、このあとの未来(ビッグレースがいっぱい待っている)を考えると、好ましいことでなない。
また、ジェンティルドンナだからこそ、超スローをあの位置にいても差し切れたが、仮にチェリーメドゥーサ(4コーナー手前の1600m地点通過は1分36秒5。これは史上、遅い方から数えて3番目タイの遅い時計)に、あとワンパンチ、もう少しの総合能力があったなら、あのまま逃げ込まれていたのは間違いない。
チェリーメドゥーサ自身の記録は、「62秒2-58秒5」=2分00秒7であり、上がり3ハロンは35秒5(最後の1ハロンだけ12秒7に急失速)だったが、もうちょっと能力があったなら、あそこまで気分良くスローからのスパートが決まったら、2分00秒0前後で乗り切れていただろうことは容易に想像がつく。勝負どころで離して7~8馬身の差はあったが、実際には平凡なペースだったから、チェリーメドゥーサ(小牧騎手)は、途中から大逃げしたわけでも、(最後方からの進出だから特異ではあっても)、ムリな奇策からのリードではまったくなかった。あとちょっとだけ秘める能力さえ持ち合わせていたなら、楽々と勝っていた内容である。
また、2着ヴィルシーナの2分00秒4は、推定「63秒5-56秒9(上がり33秒9」であり、この馬こそ、あとほんのちょっとだけ、加速能力(いわゆる本質的なスピード能力)に恵まれていたなら、打倒ジェンティルドンナが実現するところだった。3コーナーすぎの勝負どころで、まだ中団の外にいた勝ち馬とは5馬身前後の差はあった。前を行くチェリーメドゥーサに目標を絞っていい展開になっている。ヴィルシーナ自身の1600m通過地点は1分37秒5前後(推定)、助走にも近い遅いペースである。
しかし、この馬、レース展開を読んで先手を奪うまで追い通しでもダッシュが利かなかったように、ギアチェンジの加速力がない。バテはしないが速い脚のない死角が出てしまった。オークスで5馬身もの差をつけられたジェンティルドンナと「ハナ差」の接戦に持ち込み、ゴール前はマッチレースを展開させたから、それは見事だが、今回勝てなければおそらくもう2度と先着することはないだろうと思える千載一遇のチャンスを逃してしまった気がする。だれがみても、その「能力差は歴然」だけに、このハナ差は惜しかった。
ジェンティルドンナを待ち受ける相手は、これから格段にレベルアップする。外枠の不利もあったから、ローズSで試行した先行策はとれなかった。それでも勝った。しかし、2000mのスピードレースで前半62秒2の超スローで先行する伏兵から大きく離れ、自身の前半1000m通過はどう振り返っても64秒前後である。
前と離れてしまうと、とくにビッグレースでは「体内時計」が狂い、ペース感覚に異常をきたすとされる。また、位置取りが決まってしまうと途中では動けない。動いてはならないことのほうが多い。長距離のビッグレースで、超スローなのに信じがたい位置でためこんでいる人馬がいるのはこのためだが、高速2000mのレースで、はるか前方に伏兵が気分良く先行していて、まして当面の相手ヴィルシーナが5~6馬身も前にいるのに、自身の1000m通過が64秒前後で平気だった体内時計は修理する必要がある。
ヴィルシーナや、チェリーメドゥーサや、同じような位置にいて、記録に残る数字は同じ「上がり33秒1」だったアロマティコ(父キングカメハメハ)がこういう力関係の同じ3歳の牝馬だったから、ハナ差で3冠は達成できた。相手が弱かったのである。ジェンティルドンナと岩田康誠騎手の今回のレースは、その中身はおそまつであった。
レースの流れは予測されたようにスロー。というより、予測を上回る超スローペースで展開することになり、前回、同じようなレース運びで1000万特別を勝った伏兵チェリーメドゥーサ(父シックスセンス)が、最後方追走から向こう正面に入って一気に先頭を奪った。これがだいたい900m通過地点。したがって、やや強引に先頭に立って後続を少し離しはじめたチェリーメドゥーサが、前半1000m通過地点からゴール前100mぐらいまでのレースを作った逃げ馬になる。ところが、レース全体の前後半バランスは、
前後半の1000m「62秒2―58秒2」=2分00秒4
1996年にこのレースが創設されて以来、前半1000mが62秒台の超スローになったことなどもちろん史上初めて。充実の秋のGIである。勝ち時計の2分00秒4も、ファレノプシスが勝った1997年(内が荒れた芝状態は良くなかった)の2分02秒4に次ぎ、史上2番目の遅い勝ちタイムになってしまった。
勝ちタイムが遅いことは、ひとつも悪いことではない。レースの流れが史上NO.1のスローペースなのだから……。また、このあとのことを考えれば、高速レースがもたらす活力減は防がれた。ほとんど消耗もなかったと考えることはできる。
しかし、外枠もあってローズS(1800mの前半1000m通過は61秒4のスロー)のように好位追走策が取れなかったジェンティルドンナ自身のレースの中身は、
推定、「64秒2-56秒2(上がり33秒1)」=2分00秒4
という、あまりにもアンバランスすぎるそれになってしまったのである。
ほかにも上がり「33秒0~1」を記録したアロマティコ、4着ブリッジクライムなどがいたスローペースであり、中距離2000mのことだからこのくらいの高速上がりは平気(腱などに負担はかからない)とはいえるが、それでなくとも超高速の芝の弊害がささやかれる中、好んで高速上がりをこなさなければならない位置にいたのは、このあとの未来(ビッグレースがいっぱい待っている)を考えると、好ましいことでなない。
また、ジェンティルドンナだからこそ、超スローをあの位置にいても差し切れたが、仮にチェリーメドゥーサ(4コーナー手前の1600m地点通過は1分36秒5。これは史上、遅い方から数えて3番目タイの遅い時計)に、あとワンパンチ、もう少しの総合能力があったなら、あのまま逃げ込まれていたのは間違いない。
チェリーメドゥーサ自身の記録は、「62秒2-58秒5」=2分00秒7であり、上がり3ハロンは35秒5(最後の1ハロンだけ12秒7に急失速)だったが、もうちょっと能力があったなら、あそこまで気分良くスローからのスパートが決まったら、2分00秒0前後で乗り切れていただろうことは容易に想像がつく。勝負どころで離して7~8馬身の差はあったが、実際には平凡なペースだったから、チェリーメドゥーサ(小牧騎手)は、途中から大逃げしたわけでも、(最後方からの進出だから特異ではあっても)、ムリな奇策からのリードではまったくなかった。あとちょっとだけ秘める能力さえ持ち合わせていたなら、楽々と勝っていた内容である。
また、2着ヴィルシーナの2分00秒4は、推定「63秒5-56秒9(上がり33秒9」であり、この馬こそ、あとほんのちょっとだけ、加速能力(いわゆる本質的なスピード能力)に恵まれていたなら、打倒ジェンティルドンナが実現するところだった。3コーナーすぎの勝負どころで、まだ中団の外にいた勝ち馬とは5馬身前後の差はあった。前を行くチェリーメドゥーサに目標を絞っていい展開になっている。ヴィルシーナ自身の1600m通過地点は1分37秒5前後(推定)、助走にも近い遅いペースである。
しかし、この馬、レース展開を読んで先手を奪うまで追い通しでもダッシュが利かなかったように、ギアチェンジの加速力がない。バテはしないが速い脚のない死角が出てしまった。オークスで5馬身もの差をつけられたジェンティルドンナと「ハナ差」の接戦に持ち込み、ゴール前はマッチレースを展開させたから、それは見事だが、今回勝てなければおそらくもう2度と先着することはないだろうと思える千載一遇のチャンスを逃してしまった気がする。だれがみても、その「能力差は歴然」だけに、このハナ差は惜しかった。
ジェンティルドンナを待ち受ける相手は、これから格段にレベルアップする。外枠の不利もあったから、ローズSで試行した先行策はとれなかった。それでも勝った。しかし、2000mのスピードレースで前半62秒2の超スローで先行する伏兵から大きく離れ、自身の前半1000m通過はどう振り返っても64秒前後である。
前と離れてしまうと、とくにビッグレースでは「体内時計」が狂い、ペース感覚に異常をきたすとされる。また、位置取りが決まってしまうと途中では動けない。動いてはならないことのほうが多い。長距離のビッグレースで、超スローなのに信じがたい位置でためこんでいる人馬がいるのはこのためだが、高速2000mのレースで、はるか前方に伏兵が気分良く先行していて、まして当面の相手ヴィルシーナが5~6馬身も前にいるのに、自身の1000m通過が64秒前後で平気だった体内時計は修理する必要がある。
ヴィルシーナや、チェリーメドゥーサや、同じような位置にいて、記録に残る数字は同じ「上がり33秒1」だったアロマティコ(父キングカメハメハ)がこういう力関係の同じ3歳の牝馬だったから、ハナ差で3冠は達成できた。相手が弱かったのである。ジェンティルドンナと岩田康誠騎手の今回のレースは、その中身はおそまつであった。
一体
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012101400150
人馬一体で7センチ差の勝利=アクシデント乗り越え-競馬秋華賞
写真判定による1着と2着の差は約7センチ。本馬場入場後、ジェンティルドンナに振り落とされて右足首を負傷した岩田騎手は足を引きずりながら、記者会見場に現れた。そして、「結果を残せて本当によかった」。アクシデントを乗り越えての牝馬3冠に笑顔が広がった。
レースそのものも波乱の展開だった。スタート後、先頭に立ったのは桜花賞、オークスでいずれも2着のヴィルシーナ。さらに、向正面ではチェリーメドゥーサがヴィルシーナを抜いて大逃げに出た。
1000メートル通過が1分2秒2。先行馬に有利なスローペースだったが、足の痛みをこらえて懸命に追い出した岩田にジェンティルドンナが応えた。最後の600メートルを推定33秒1で駆け、小差でヴィルシーナを退けた。
「馬の潜在能力で勝たせてもらった」と岩田騎手。次のレースは11月のエリザベス女王杯か、ジャパンカップになる見込みで、いずれにせよ初めて一線級の古馬と対戦する。ジェンティルドンナにとっては、歴史的な名馬となるための挑戦が始まる。(2012/10/14-19:48)
レースそのものも波乱の展開だった。スタート後、先頭に立ったのは桜花賞、オークスでいずれも2着のヴィルシーナ。さらに、向正面ではチェリーメドゥーサがヴィルシーナを抜いて大逃げに出た。
1000メートル通過が1分2秒2。先行馬に有利なスローペースだったが、足の痛みをこらえて懸命に追い出した岩田にジェンティルドンナが応えた。最後の600メートルを推定33秒1で駆け、小差でヴィルシーナを退けた。
「馬の潜在能力で勝たせてもらった」と岩田騎手。次のレースは11月のエリザベス女王杯か、ジャパンカップになる見込みで、いずれにせよ初めて一線級の古馬と対戦する。ジェンティルドンナにとっては、歴史的な名馬となるための挑戦が始まる。(2012/10/14-19:48)
登録:
投稿 (Atom)





