2010年11月30日火曜日

健在

【JCダート】ヴァーミリアン、8歳でも健在
http://www.daily.co.jp/horse/2010/11/30/0003643183.shtml

 兄の貫禄を見せるヴァーミリアン
 「JCダート・G1」(12月5日、阪神)

 兄弟が砂の大舞台で初対決。兄ヴァーミリアンは07年の覇者で、統一ダートG1・9勝の古豪。1月川崎記念をレコードVで飾り、8歳でもまだまだ健在だ。弟キングスエンブレムは今秋に1600万下を卒業し、シリウスSで重賞初制覇を果たした。続くみやこS2着でいよいよ本格化した5歳。兄が貫禄を示すか、弟が新星として存在をアピールするか。

  ◇  ◇

 04年10月にデビューしてから6年。同世代はディープインパクトを筆頭に、種牡馬になった馬も多い。ヴァーミリアンは8歳になっても第一線で活躍している。これまで統一G1を9勝。今年1月の川崎記念をレコードVで飾り、健在を示した。久保助手は「年齢が年齢だけにね。でも、見た目には衰えはないよ」と元気な姿に目を細める。

 帝王賞9着以来、5カ月ぶりの実戦になる。当初は4連覇がかかるJBCクラシックを目指していた。しかし、疲労回復に時間がかかり、目標を切り替えた。「JBCを使えなかったことは誤算でもない。暑さに弱いし、休ませたことが功を奏すると思うよ。間隔があいているのはいつものことだから」とブランクの不安はない。「この季節になると良くなるし、食欲も旺盛」と体調は万全だ。

 闘争心にも火がついた。24日の栗東坂路では赤木(本番は武豊)を背に、しっかりと追われた。4F54秒1‐40秒0‐13秒6。時計が平凡なのはいつものことで、もともと攻め駆けしないタイプ。「先週もいい動きだった。速いところをやってから、結構ピリピリしてきたね。普段の調教でも走りたがるそぶりを見せているから。まだ少し体は重いが、今週のひと追いでちょうど良くなる」と順調な調整過程に手応えをつかんでいた。

 ダート界にも吹き荒れている世代交代の風。「弟(キングスエンブレム)も調子がいいみたいだね。若い馬もいるけど、そこそこ絵になるレースはできると思う。うまく立ち回ってくれれば」。言葉は控えめだが、表情からは自信がにじみ出る。冬の仁川で古豪が存在感を示す。

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