某所で仕事。
そこは昔、世話になったところ。
いまは違う人が借りて事業を行っている。
仕事を終えクライアントたちと別れた。
彼らは次の仕事のため事業所内を移動していった。
岐路に着こうと車に乗った。
砂利道を下っていくと、右手に廃墟があった。
ここは世話になっていた方が住んでいたところか。
そう思い、車を止めて中を覗き込んだ。
事務所らしきところにはコピー機やディスクが見える。
さらに中をよく見ると、戦利品の数々が放置されたままだった。
窓の鍵は閉まっていたので、玄関から侵入してみた。
幸い、玄関の鍵は開いていた。
通気性がいいのか、そんなにカビのにおいはしない。
寝室らしきところにはベッドがそのまま。
箪笥が倒れていた。
誰かが物色でもしたのだろうか。
箪笥の横を通り抜け事務所へ。
女性に送ったファックス。
確かに家人の筆跡だった。
古いLPやビデオテープが散乱してた。
本部感謝祭というタイトルのビデオが目に入った。
怪しい?んんんと思い持ち帰ってきた。
どっかの宗教の新年会みたい。
僧侶のお話が延々と続いていた。
元気にしているのだろうか?
まだ生きてるのでしょうか?
もうこの業界からは足を洗ったんですね。
でも、いま、あなたが残していった財産から優秀な人材が誕生してます。
最大手で期待されてるようです。
彼の名をtvで見るたび、あなたを思い出してます。
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