武豊ヴァーミリアン激流に対応できる
2003年のフェブラリーSを制したゴールドアリュール(奥) Photo By スポニチ
G1ウイナーに勝利のポイントを聞く「V腕レクチャー」。過去10年のフェブラリーSで優勝2回、2着2回、3着1回と抜群の成績をほこる武豊騎手は、ダート王ヴァーミリアンに騎乗する。ドバイ遠征へ向けて負けられない一戦。勝負の鍵となる東京ダートコースのマイル戦攻略法を聞いた。 03年ゴールドアリュール、06年カネヒキリで2勝。99、00年が2着、01年が3着と、過去10年で5回も“馬券圏内”の成績を残している武豊。いい馬に乗っていい成績を残していることは一流の証明でもあるが、今年のパートナーも昨年の最優秀ダートホースのヴァーミリアンだ。 ―昨秋の3戦はすべて完勝の内容。強いの一言。それまでは肉体的に弱いところがあったが、それがなくなったのが大きな要因だと思うがひと回りパワーアップしたのも感じた。 唯一走ったマイルの距離、一昨年のこのレースはルメールが手綱を取って5着だった。 ―確かにこの距離は忙しい。ゲートを出ての一歩目が遅い馬。場合によっては半馬身くらい出遅れるかもしれない。G1となれば周りに速い馬がいるので、どんなポジションになるかも分からない。それだけにスタートに十分注意したい。JCダートの時は五分に出てくれたし、それが目標。 東京のダート1600メートルはスタート直後の芝の部分がポイントになる。 ―G1ともなれば芝の部分で有利不利はそれほど関係ない。逃げ、先行馬の枠順によって多少ある程度。3コーナーまで直線だし乗りやすいコースだと思う。それだけに勝つにはスピードの絶対値が要求される。カネヒキリはそれに加えて一番流れが速くなる4コーナーで一気に動ける脚を持っていた。もちろんヴァーミリアンはスピードがあるし、そしてパワーがある。この距離に合った乗り方をするし、いい結果を出してドバイに向かいたい。 【フェブラリーS特集 黄門の馬体診断 データBOX 馬体診断 調教タイム 各馬追い切り】
[ 2008年02月22日付 紙面記事 ]
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2008年2月22日金曜日
2008年2月21日木曜日
スポニチ記録
ヴァーミリアン世界仕様/フェブラリー
ムチを入れてしっかり追われたヴァーミリアン Photo By スポニチ
今年最初のG1「第25回フェブラリーS」の追い切りが20日、美浦、栗東の東西トレセンで行われた。栗東組ではダート王ヴァーミリアンが前走取り消しの不安を一掃した貫録の走りを見せた。 貫録の動きだった。ヴァーミリアンは、フェブラリーS出走予定の関西馬11頭のトップを切り、午前7時の開門と同時に坂路入り。後肢の力強い蹴りで、敷き詰められた木片を跳ね上げながら突き進んでいく。最後の直線では前方で併走していた馬2頭に一瞬進路をふさがれたが、難なくかわし、最後は併走する形でゴールした。4F52秒1は、稽古駆けしない同馬にとってはかなりの好時計。過去1年間では最速となるタイムに、石坂師も「この馬にしてはよく走っているよ。上出来」と満足げな表情を見せた。 1月の川崎記念は右飛節炎を発症し、レース2日前に出走取り消し。影響が心配されたが、症状は軽く、1日休んだだけで運動を再開。すぐに目標をフェブラリーSへと切り替えることができた。「思い返せば、川崎記念の前は何となく動きにおかしなところがあった」と振り返る石坂師。「今は好調時の動きに戻っているし、息遣いもいい。満足のいく状態でG1に向かうことができる」と仕上がりに関して不安はない。 現在、国内ダートG1・4連勝中。敵は見当たらない状況だが、石坂師はあえて距離を課題に上げた。「2000メートルを中心に戦ってきたし、マイルは適距離だとは思わない」。主戦の武豊も「スタートが速い馬ではないので心配はある」と話す。この後に陣営が目指すドバイワールドCはハイペースの消耗戦になりやすい。距離不足を承知で挑むのは、マイル戦特有の速い流れを経験させておく意味がある。昨年の最優秀ダート馬として「ぶざまな競馬は見せられない」と石坂師が力を込めれば、武豊も「ここでいいレースができなければ、日本代表として胸を張ってドバイに行けない」と決意を新たにした。 負けられない戦い。それはヴァーミリアンが日本のダート王から世界のダート王へ羽ばたくための試練の一戦でもある。 【フェブラリーS特集 黄門の馬体診断 データBOX 各馬追い切り 調教タイム】
[ 2008年02月21日付 紙面記事 ]
ムチを入れてしっかり追われたヴァーミリアン Photo By スポニチ
今年最初のG1「第25回フェブラリーS」の追い切りが20日、美浦、栗東の東西トレセンで行われた。栗東組ではダート王ヴァーミリアンが前走取り消しの不安を一掃した貫録の走りを見せた。 貫録の動きだった。ヴァーミリアンは、フェブラリーS出走予定の関西馬11頭のトップを切り、午前7時の開門と同時に坂路入り。後肢の力強い蹴りで、敷き詰められた木片を跳ね上げながら突き進んでいく。最後の直線では前方で併走していた馬2頭に一瞬進路をふさがれたが、難なくかわし、最後は併走する形でゴールした。4F52秒1は、稽古駆けしない同馬にとってはかなりの好時計。過去1年間では最速となるタイムに、石坂師も「この馬にしてはよく走っているよ。上出来」と満足げな表情を見せた。 1月の川崎記念は右飛節炎を発症し、レース2日前に出走取り消し。影響が心配されたが、症状は軽く、1日休んだだけで運動を再開。すぐに目標をフェブラリーSへと切り替えることができた。「思い返せば、川崎記念の前は何となく動きにおかしなところがあった」と振り返る石坂師。「今は好調時の動きに戻っているし、息遣いもいい。満足のいく状態でG1に向かうことができる」と仕上がりに関して不安はない。 現在、国内ダートG1・4連勝中。敵は見当たらない状況だが、石坂師はあえて距離を課題に上げた。「2000メートルを中心に戦ってきたし、マイルは適距離だとは思わない」。主戦の武豊も「スタートが速い馬ではないので心配はある」と話す。この後に陣営が目指すドバイワールドCはハイペースの消耗戦になりやすい。距離不足を承知で挑むのは、マイル戦特有の速い流れを経験させておく意味がある。昨年の最優秀ダート馬として「ぶざまな競馬は見せられない」と石坂師が力を込めれば、武豊も「ここでいいレースができなければ、日本代表として胸を張ってドバイに行けない」と決意を新たにした。 負けられない戦い。それはヴァーミリアンが日本のダート王から世界のダート王へ羽ばたくための試練の一戦でもある。 【フェブラリーS特集 黄門の馬体診断 データBOX 各馬追い切り 調教タイム】
[ 2008年02月21日付 紙面記事 ]
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